Bernstein ResearchのアナリストCharles Di Bona氏は、今週発表した研究報告書の中で、新会計年度における同社の売り上げ高は504億8000万ドルとなり、1株当たり利益は1.54ドルに上る見込みだとした。
今回の収支報告発表後、Microsoftの株価は時間外取り引きにおいて値を下げている。通常取引における終値が27.25ドルだったところ、これより5%以上低い25.66ドルへ下落した。
アナリストとの電話会議の席上、Microsoftは、検索事業の売り上げが予測を下回ったことを明らかにしている。その理由として同社は、Yahooの広告プラットフォームから自社のMSN adCenterへと移行作業中であることを挙げた。MSNでは検索件数が増加したものの、検索1回あたりの売り上げが前年同期より落ち込んでいる。adCenterへの移行が続くため、今四半期の売り上げも4〜5%落ち込むものとMicrosoftでは見積もっている。
またMicrosoftは同四半期に、Xbox 360コンソールを170万台出荷したと述べている。同社では、1カ月当たり450〜550万台としていた6月末までの出荷台数予測を、1カ月当たり500〜550万台へと修正した。
電話会議で最高財務責任者(CFO)のChris Liddell氏は、「第3四半期にわれわれはXbox 360の供給体制を強化した」と述べた。しかし、これがコストの増大につながったと同氏は指摘している。また、旧型Xbox向けのゲームの売り上げが予測よりも落ち込んだため、旧型Xbox用ゲームのソフトウェアライセンスの売り上げが低調だった。
Liddell氏は、サービスやハイエンドコンピューティングなどの分野に投資する決定を下すと、短期的には売り上げも落ち込むものだと述べている。
「こうしたトレードオフはいとわずに受け入れていく方針だ」(Liddell氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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