ライブドア、粉飾決算容疑で熊谷代表を逮捕--代表は山崎取締役に

永井美智子(編集部)2006年02月22日 17時44分

 東京地方検察局は2月22日、ライブドアの代表取締役である熊谷史人氏を、有価証券報告書の虚偽記載容疑で逮捕した。また、前代表取締役社長の堀江貴文被告ら3名も同じ容疑で再逮捕した。

 今回の逮捕を受け、ライブドアでは代表取締役の異動を発表している。ライブドアのコンプライアンス(法令遵守)強化委員会の委員長を務める山崎徳之氏が22日付で代表取締役に就任した。ライブドアでは2月14日に開催した取締役会において、熊谷氏が逮捕された場合には代表権を異動させることを決議していたという。

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代表取締役社長に就任した山崎徳之氏(写真は2006年1月25日の会見のときのもの)

 山崎氏は1971年生まれの34歳。デジタルテクノロジー、アスキー、ソニーコミュニケーションネットワークを経て、2000年5月にライブドアに入社した。2001年12月からライブドアの取締役を務めており、2003年9月からは米RedSIPの最高経営責任者(CEO)も兼任している。

 なお、熊谷氏が取締役に対する辞任届を提出していないため、引き続き同氏は取締役の地位にあるとのことだ。

 今回の逮捕を受けてライブドアでは、「こうした自体を厳粛に受け止め、事実関係の解明に向け、社内調査を進めるとともに、社内コンプランス強化委員会により内部管理体制を拡充、強化し、再発防止に全力で取り組む」とコメントしている。

 今回の逮捕により、目先ではライブドア株式が上場廃止になるかどうかが焦点になる。また、ライブドアへの投資で損失を被った個人投資家を保護するために「ライブドア株主被害弁護団」が結成される一方で、米投資家らがライブドア株式を大量保有している。

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