逮捕後に明暗を分けたライブドア関連企業の株価

別井貴志(編集部)2006年01月25日 00時41分

 ライブドア関連株の1月24日の動きは明暗をはっきり分けた。同日の株式市場は、1月23日にライブドア前代表取締役社長兼最高経営責任者の堀江氏が逮捕されたことで、当面の悪材料がとりあえず出尽くしたとの見方から幅広く買い戻された。ライブドア関連株の終値は以下のとおり。

明暗分かれた1月24日のライブドア関連株動向
コード番号 市場 企業名 取引値 前日比 出来高 時価総額
(百万円)
4753 マザーズ ライブドア 176 ▲80 ▲31.25% 1,072,561 184,698
4759 マザーズ ライブドアマーケティング 2,250 ▲400 ▲15.09% 166 17,948
4676 東証1部 フジテレビジョン 290,000 10,000 3.57% 17,571 852,021
9937 東証1部 セシール 891 50 5.95% 1,969,400 35,952
6830 JASDAQ

YOZAN

27,900 2,400 9.41% 54,088 36,522
8901 JASDAQ ダイナシティ 21,580 1,990 10.16% 48,549 21,193
3777 ヘラクレス ターボリナックス 229,000 30,000 15.08% 23,724 19,923
3746 マザーズ メディアエクスチェンジ 143,000 20,000 16.26% 39,168 13,567
7602 東証2部 ライブドアオート 157 50 46.73% 77,688,096 37,050
TOPIX 1612.43 24.53 1.54%
日経平均株価 15648.89 288.24 1.88%
ジャスダック指数 125.78 4.63 3.82%
東証マザーズ指数 2,046.14 132.94 6.95%

 ライブドアは買い物も膨らんだようだが終日売り気配で推移し、大引けではストップ安で107万株が比例配分(関連記事)された。終値の水準では、発行済株式数の4分の1にあたる約2億6000万株の売り注文を残した。ライブドアマーケティングと共に6営業日連続でストップ安まで下落している。

 この他のライブドア関連銘柄はいずれも急伸した。ライブドアの株式を12.75%取得しており、24日現在での含み損は約200億円強にのぼるフジテレビジョンは、逮捕された堀江貴文容疑者の社長辞任(関連記事)によって、ライブドアの同意なくして2007年9月末まで保有するライブドア株式を第三者に譲渡できないとする禁止契約が失効し、自由にできるようになったとしている。ライブドアとの提携関係も解消した。

 このほか、ライブドアオート、ターボリナックス、ダイナシティ、メディアエクスチェンジはいずれもストップ高まで急反騰した。一部で噂された「関連企業まで上場廃止になるのではないか」との懸念が後退したほか、以下のとおり、マネックス証券が保証金代用有価証券の掛目を断続的に引き上げたことも後押しした(関連記事)。ターボリナックスは、「ライブドアとは独立した会社としてのコーポレートガバナンス体制を確立している」「本社の機能を現在の東京六本木ヒルズから渋谷に移転する」と発表し、2月に予定していた臨時株主総会の開催を中止した。メディアエクスチェンジも「一連の事態を受けて、ライブドアとの業務・資本提携が弊社の真の企業価値向上に寄与するかどうかを再度慎重に検討している」と発表するなど、いずれのグループ企業もライブドアと距離を取りつつある。

  • ライブドアオート:0%→80%(1月19日引け後の評価から)
  • ダイナシティ:0%→80%(1月20日引け後の評価から)
  • ターボリナックス:0%→70%(1月24日引け後の評価から)

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