トランスコスモス、韓国ネット大手2社と資本提携

 トランスコスモスは、2005年12月26日付で、韓国の大手ネット広告代理店9FRUITSMEDIA(ナインフルーツメディア)が実施する第三者割当増資を引き受け、増資後の出資比率37%にあたる株式を取得した。また、2005年12月26日付で、韓国の大手コミュニティサイトDamoim(ダモイム)が実施した第三者割当増資を引き受け、出資比率31.34%の筆頭株主となった。

 9FRUITSMEDIAは、設立以来年間150%〜200%の売上成長を続ける韓国の大手ネット広告代理店だ。コカ・コーラやジョンソンアンドジョンソン、ソニー、ネスレ、マイクロソフトなどのグローバル企業をはじめ、OBビール、現代カード、LGテレコムなどの韓国ナショナルブランドへマーケティングサービスを提供している。2005年度の売上は約150億ウォン(約17億2500万円相当)で2007年度には約280億ウォン(約32億2000万円相当)の事業規模を予定しており、条件が整い次第、株式上場を目指す。

 同社の特徴は、企業のブランドイメージを向上するマーケティング戦略の立案から実施までのサービスを一貫して提供している点だ。オンラインマーケティングからオフラインでの広告企画、広告物制作、ウェブプロモーションの企画・実施などインタラクティブメディアを媒介にするすべてのマーケティング活動をサポートしている。

 この一方でDamoimは、会員数1300万人、月間ユニークビジター(訪問者)数365万人を誇る韓国の大手コミュニティ運営会社で、140万個のコミュニティを運営している。また、個人が作成した動画コンテンツを約20万件保有しており、韓国の主要検索ポータルからの動画検索だけで月間約1億PV(ページビュー)を稼ぐ韓国最大の動画コンテンツホルダーだ。

 トランスコスモスは、今回の資本提携により、(1)Damoimプラットフォームの韓国外使用に関する優先交渉権を確保したことで、日本におけるトランスコスモスの既存事業と融合する形での事業化、(2)9FRUITSMEDIAとの相乗効果により、韓国におけるデジタルマーケティング事業の複合的な展開、(3)日本および米国におけるCVC(Corporate Venture Capital)事業が保有するデジタルマーケティング関連の技術や手法を、世界最大級である韓国の巨大ネットワーク上で検証することなどができるようになったとしている。

 なお、Damoimは今回の増資により得た資金で、マルチメディアにフォーカスした新たな個人メディアサービスを韓国内で提供開始する。具体的には、個人のPC上に蓄積された画像、音声、動画などのマルチメディアファイルを自在に編集可能なデスクトップツールと、編集したコンテンツをWeb上で多様に表現可能なマルチメディア専用ブログで、これらをシームレスに提供する。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]