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V・サーフとR・カーン、TCP/IP開発の功績で米大統領自由勲章受賞

2005/11/07 11:05
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 TCP/IPプロトコルを開発したRobert KahnとVinton Cerfが、米国市民に与えられる最高の栄誉と言われる「大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)」を授与されることになった。

 George W. Bush大統領は米国時間4日に同勲章の受章者を発表した。ネットの生みの親とされる2人のほかに、今回はボクシングの世界ヘビー級で3度チャンピオンとなり、1960年のローマ五輪でも金メダルに輝いたMuhammad Aliや、女優兼コメディアンのCarol Burnett、米連邦準備制度理事会(FRB)議長を18年にわたって務めたAlan Greenspanなどが、同勲章の受章者になっている。

 KahnとCerfは2005年に入って、2004年度の「ACMチューリング賞(A.M. Turing Award)」を米国コンピューティング・マシナリー協会(ACM)から贈られたが、同賞はコンピュータ分野のノーベル賞と考えられているものだ。

 両者は、DARPA(米国防総省国防高等研究事業局)のプロジェクトに参加していた1973年にTCP/IPを開発した。

 TCP/IPで使われるデータの基本単位「データグラム」には、通信相手のIPアドレスや通信の中身が含まれていることから、手紙を入れた封筒に例えられる。ゲートウェイの役目を果たすコンピュータは、このデータグラムに含まれた配信先情報を読むだけで、中身をホストコンピュータに配信する。そして、ホストコンピュータが受け取った封筒を開封し、パケットの実際の中身を読むという仕組みになっている。TCPができたことで、各ネットワークは現在インターネットとよばれるネットワークの集合体とデータをやりとりできるようになった。

 このプロトコルは後に手を加えられ、TCPとIPという2つの部分に分かれた。そしてこれが、インターネット上でのあらゆる通信の標準となった。

 「当時われわれは、これを、挑戦しがいのある技術的な課題であり研究プロジェクトであると見なしていた」と、5日にニューヨーク市で開かれたMarconi Societyのシンポジウムに出席したKahnはインタビューで述べた。「当時はまだパーソナルコンピュータといわれるものが存在しなかった点を理解する必要がある。TCP/IPがこのような世界で使われるようになるとは、当時のわれわれには分からなかった」

 KahnはDARPA関連の仕事に13年間携わったあと、1986年に設立されたCorporation for National Research Initiatives (CNRI)という非営利団体の会長兼CEOに就任し、National Information Infrastructure(NII)の研究開発費用の獲得に尽力した。

 Cerfは現在インターネット検索最大手Googleに在籍し、次世代アプリケーション用の各種アーキテクチャやシステム、標準技術の開発に手を貸している。同氏は、Googleに移るまで、長い間MCI(旧WorldCom)に在籍していたが、その間8年にわたってCNRI(Corporation for National Research Initiatives)で働いた経験もある。

 Cerfはまた、NASAのJet Propulsion Laboratoryのために、宇宙空間で利用する新しい通信プロトコルの開発にも取り組んでいる。このプロジェクトは惑星間でのインターネット通信を実現することを目標としている。さらに同氏は、自らが開発に力を貸したDomain Name System (DNS) とネットワークアーキテクチャを管理するInternet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)の会長も務めている。

 なお、大統領自由勲章は米国時間9日にホワイトハウスで授与される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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