銀行ATMの新紙幣対応終了で40億円の赤字--沖電気の2006年3月期第1四半期決算

日川佳三(編集部)2005年07月28日 23時16分

 沖電気工業は7月28日、2006年3月期第1四半期(2005年4〜6月)の決算を報告した。銀行のATM(現金自動支払機)投資の停滞など情報通信分野の要因が影響し、当期の売上高は前年同期比57億円減の1363億円、営業利益は同18億円減のマイナス39億円、純利益は同14億円減のマイナス40億円となった。

決算を報告する専務取締役でCFO(最高財務責任者)の田中和男氏

 今回の決算に影響を及ぼした最大の要因は、企業情報システムや通信事業者向け機器などの情報通信分野である。特に、金融分野の売上高はATM投資の停滞を受けて前年同期比61億円の219億円に止まった。結果、情報通信分野だけで営業利益は前年同期比1億円減のマイナス17億円となった。半面、通信事業者による光化投資は前年同期比53億円増の228億円と好調が続く。

 マイナス要因となった情報通信分野を除けば、カラーNIP(ノンインパクトプリンタ)の出荷増を受け、プリンタ関連の業績が好調だった。カラーNIPの売上高は前年同期比31億円増の170億円で、プリンタ全体の営業利益は前年同期比5億円増の6億円にまで伸びた。競合他社との価格競争下においても、出荷増のために増収となった。

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