Symantec CEOのThompsonは、5月にJP Morganが主催したテクノロジーカンファレンスにおいて、合併後最初の6カ月間で両社の既存製品を大まかに統合していくと発言していた。
「当社のコンテンツフィルタリング技術とVeritasのインテリジェントなアーカイブ/インデックス技術を連携させる機能は、合併後第1日目に発表し、同日から市場に投入する予定だ」(Thompson)
両社は例えば、Symantecの脆弱性およびインシデント警告サービス「Deep Sight」と、VeritasのCommand Central技術などを統合することになると同氏は述べた。
Symantecでは、合併から6カ月が経過したのちに完全な統合製品の提供を開始し、両社がともに開発した新技術は1〜2年後に発表する予定だと、Thompsonはスピーチの中で述べている。
販売チームの統合
ウォール街は、Symantecは合併後6カ月間のうちに、2社の異なる販売チームの統合を大幅に進めると見ている。
JMP SecuritiesのアナリストAmy Fengは、「両社がどれだけ早い段階で各販売チームの相互訓練を実施し、互いの製品の販売を始められるかが重要になる。販売スタッフの相互訓練は、合併後約9カ月以内に終了していることが望ましい」とした。
Symantecの広報担当Genevieve Haldemanは、販売チームの所属先は、両社のどのオフィスが統合されるかで決まると話す。Veritasはカリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置いていたが、今回の合併により、Symantec本社のあるクパチーノへ執行部を移転させる予定だ。
Symantecの業績は、少なくとも8四半期連続で、専門家の予測値を達成もしくは上回ってきた。アナリストらは、同社は合併後もこうした数字を維持する必要があると述べている。
SG CowanのPritchardは、「事前に提示した売上目標を達成することが、両社にとっての最重要事項の1つだ」とし、さらに「両社は合併により収益が18%増加すると見込んでいたが、これは4月に(合併が)完了した場合を想定した予測値であった。合併完了が約2カ月遅れたのだから、成長率もやや低く見積もり直さねばならない」と続けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス