起業を成功させる社内制度とは?

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年07月26日 16時26分

 7月23日、データセクション代表取締役 CEOの橋本大也氏と、海外のドットコムサイトを紹介するサイト「百式」を運営する田口元氏が、成功する起業について考える「起業会議」を都内で開催した。前半はデジタルハリウッド代表取締役社長の藤本真佐氏とネットエイジグループ代表取締役社長の西川潔氏を交えたパネルディスカッションが行われた。後半では参加者が考えた、CNET Japanと提携した起業アイデアが発表された。

左からデジタルハリウッドの藤本真佐氏、ネットエイジグループの西川潔氏、データセクションの橋本大也氏

 会場ではまず、自分が持つビジネスアイデアに人を巻き込み、組織を活性化するための方法論について意見が交わされた。

 西川氏は自社で導入している取り組みとして、「パドック会議」という手法を紹介。これは、社員が新たなビジネスアイデアを思いついたらメーリングリストに流し、その内容を月に1回社内で議論するというものだ。また、優秀な人材を入社させた社員には報奨金を与えるというリクルータ制度なども取り入れたという。藤本氏はウェブ制作会社のアイ・エム・ジェイを立ち上げた際、各プロジェクトの利益の3%を打ち上げ費用に使うことで、社員の士気を上げたと話した。

 尊敬する起業家について問われると、西川氏はソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏を、藤本氏はカルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長 FC事業本部長の増田宗昭氏と有線ブロードネットワークス代表取締役社長の宇野康秀氏を挙げた。「チャレンジャーであり、夢の大きさがすごい」(藤本氏)

 西川氏はさらに、起業する際に参考とした書籍として、グロービス著「ケースで学ぶ起業戦略―会社のつくり方、伸ばし方」「ベンチャー経営革命―ケースで学ぶ起業戦略 Part2」、増田 茂著「メガ・ベンチャー」の3冊を紹介。「成功したベンチャーに共通する法則や陥りやすい罠を抽出している」(西川氏)と評価した。

 後半では、CNET Japanと提携した起業アイデアについて参加者が考え、発表が行われた。大賞に選ばれたのは山下昌彦さんのアイデアで、CNET Japanのプレミアム有料会員だけが参加できるオフ会サービスを開くというもの。山下さんには賞金10万円が贈られた。また、ユニークなアイデアを発表したグループには図書券や百式オリジナルTシャツが贈られていた。

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