Intelは第2四半期決算が近づく中、国際リセラーチャネルの売上強化など、PC用チップビジネスの拡大に向けた取り組みに着手している。また同社は、通信および家電製品分野にも力を入れている。
PCへの取り組みの一環として、同社はPC全体のデザインへの関与を深めるという、新しい方向性を模索し始めている。同社はこれまで長年、新技術の投入や業界標準の確立に関与してきた。だが最近はノートブック向けのPentium MやCentrinoワイヤレスバンドルなどを通して製品重視のアプローチをとっており、デザインやマーケティング手法を変えてきている。同社は今月中に、デスクトップPC用の新チップセットIntel Express 915および925を発表する予定だ。同社はこれらのチップが、PC界に新しいカテゴリーを2つ誕生させることに貢献すると考えている。ライフスタイルおよびエンターテイメント志向デスクトップというカテゴリーだ。
900シリーズチップセットの発売は、新たに採用するモデルナンバー制など、最近Intelが進める多数の計画をまとめていくうえで役立つかもしれない。モデルナンバー制は、クロックスピードが同じでほかの部分が異なるものなど、似通ったPentiumやCeleronプロセッサを消費者が見分け易くなるようにするシステム。このシステムを導入することで、Intelはチップのスピードを大々的に宣伝するという、従来のマーケティング手法から離れようとしている。何年も前からプロセッサスピードを向上させることに重点を置いてきた同チップメーカーにとって、大きな方向転換だ。
Intelはその代わりに、自社のエンジニアリングおよびマーケティング資源を新機能追加によるチップのパフォーマンス向上に向ける。同社では、デュアルコアプロセッサや64ビットアーキテクチャのチップなど、たくさんの新しい機能をもつチップを開発している。同社初の64ビットチップXeonは、今月出荷が開始される。この64ビットチップは、サーバのパフォーマンスを向上させるようデザインされており、デュアルコアの方はPCのパフォーマンスを向上させるようにデザインされている。デュアルコアプロセッサは2005年に登場する予定だ。Intelの経営陣は、今後登場する予定のほかのチップには、セキュリティ技術LaGrandeや仮想化技術Vanderpoolが搭載されることを明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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