エプソンの第3四半期決算、増収果たすがプリンタ事業の低迷で減益

 セイコーエプソン(草間三郎社長)の2003年度(04年3月期)第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比4.8%増の3980億6900万円、営業利益が同3.3%減の318億9800万円、経常利益が同0.1%減の314億4900万円となった。携帯電話向けの液晶ディスプレイの販売が好調だったものの、インクジェットプリンタ関連事業が低迷し、若干の減益を強いられた。

 セグメント別で見ると、情報関連機器部門は、売上高が前年同期比2.2%減の2648億円、営業利益が同57.6%減の144億4900万円。インクジェット単機能プリンタが低迷するなか、複合機プリンタの販売が好調に推移した。だが、「コストコントロールが上手くいかなかった」(木村登志男副社長)ことで、利益率は大幅に下がった。

 一方、好調に売り上げを伸ばした携帯電話向け液晶ディスプレイ事業を含む電子デバイス部門は、売上高が前年同期比22.4%増の1185億2000万円、営業利益が187億1300万円(前年同期は6億2600万円の赤字)。携帯電話向け液晶は、カラー化が急速に進む欧州を中心に海外での販売が急拡大した。

 通期の業績予想は、売上高1兆4140億円(前年度比6.9%増)、営業利益760億円(同41.8%増)、経常利益700億円(同67.8%増)、当期純利益350億円(同79.8%増)を見込んでいる。

セイコーエプソン

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