東芝、第3四半期の連結決算は営業利益が大幅に増加

 東芝(岡村正社長)が1月29日に発表した2003年度(04年3月期)第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比0.8%増の1兆3246億7200万円と若干の増加となり、営業利益は同5.8倍の140億3400万円と大幅に増加した。税引前損益は94億2500万円の黒字(前年同期は167億5600万円の赤字)に転換、当期純損益は法人税など税負担の増加で92億4700万円の赤字(同68億9900万円の赤字)と、最終赤字幅は拡大した。

 営業利益の大幅増は、電子デバイス部門の営業利益が前年同期に比べ3.7倍の343億5100万円に拡大したことが要因。携帯電話やデジタル家電の好調でフラッシュメモリや液晶ディスプレイの需要拡大が寄与した。同部門の売上高は前年同期比6%増の3378億7900万円。

 主力のデジタルプロダクツ部門は、売上高が前年同期比2%減の5345億200万円。営業損益はパソコン事業の落ち込みが継続したため、77億9300万円の赤字(同88億1100万円の黒字)。パソコン事業は、営業損益の通期見通しを210億円の赤字と見込んでいたが、ディスプレイやHDDなど部材価格の高止まりが続くことを理由に265億円の赤字に下方修正した。

 東芝は、今年1月1日付でパソコン事業をデジタルメディアネットワーク社から切り離し分社化した。「パソコン事業の再編が着々と進んでいる。もう少し突っ込んだ改革も検討中で、来年度には改善のめどがたつ」(笠貞純・取締役執行役員上席常務)と、改革が進んでいることを説明した。

 通期の連結業績予想は、10月時点の見通し通り売上高5兆6500億円(前年度比0.1%減)、営業利益1400億円(同21.2%増)、税引前利益900億円(同69.5%増)、当期純利益250億円(35.1%増)を見込む。

東芝

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