「iOS」搭載端末、米国内のモバイルウェブ利用率で大差つける--米調査

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年06月15日 08時15分

 「iPhone」と「iPod touch」は依然として携帯端末からのウェブ利用率の大部分を占めるが、新しい月次データは「Android」がそこに食い込みつつあることを示している。

 Quantcastが米国時間6月14日に発表したデータによると、AppleのモバイルOS「iOS」を搭載する端末は、米国内のモバイルウェブトラフィックの58.8%を占め、他のどの携帯端末よりも多いという。かなりの差をつけられているがAndroidは第2位で、19.9%である。以下は、「その他」が10.9%、Research In Motion(RIM)が10.4%と続く。

 GoogleのモバイルOSであるAndroidは、AppleのiOSには遠く及ばないものの、市場に提供されるAndroid搭載端末の増加に伴い、シェアを伸ばし始めている。Quantcastによると、例えば2010年4月から5月の間に、iOSのシェアは1%弱減少したが、Androidのシェアは1.3%増と、iOSの減少率よりも少しだけ多く増加しているという。

 しかしQuantcastのデータには、タッチスクリーンタブレット「iPad」からのモバイルウェブ利用率が含まれていないことに注意しなければならない。Appleは、基本的に同じプラットフォームを利用するiPadを、4月から5月の間に200万台販売(大部分が米国内)しているため、かなり大きな要素がデータから除外されていることになる。

 iPadのデータを除いても、iOSは優勢にある。しかし、「Nexus One」「HTC Evo」「Motorola Droid」「HTC Droid Incredible」などの発売に伴って、Androidの勢いが増しつつあることも明らかである。

 Appleも、この競合勢力をはっきりと感じとっている。同社最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏は先週のWWDCで、2時間の基調講演の大部分を、開発者らに向けた同社モバイルプラットフォームの売り込みに割いた。

Quantcastのデータ 提供:Quantcast

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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