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FujiSankei Business i.
2008/10/08 11:11
KDDIは、携帯電話内の画像データを電子ペーパーに転送して表示できる技術を開発した。遠隔操作でデータを消去できる携帯電話のセキュリティー性の高さや、持ち運びに便利な電子ペーパーの軽量性を組み合わせ、営業活動で個人情報を扱う金融業界などへ業務システムとして売り込む。早ければ1年程度で実用化できるという。
電子ペーパーと連携することで携帯電話の小さな画面の制約から開放される=電子ペーパー搭載ディスプレーの試作品
新技術は、携帯電話にダウンロードした画像データを、赤外線でA4サイズの電子ペーパーに転送し、カラーで全画面表示できる。現在の転送速度は毎秒4メガ(メガは100万)ビット程度で、画像1枚の転送に4〜5秒かかるが、実用化段階では250倍の同1ギガ(ギガは10億)ビットへの引き上げを目指す。
KDDIは日立製作所などに委託し、転送画像のみを表示できる専用の軽量電子ペーパーを搭載した端末の開発も進めている。厚さが1センチメートルと薄く、さらに重量も500グラムと、A4画面を持つパソコンの3分の1程度に抑えられるという。
画像の切り替えなどの操作は全て携帯で行い、表示が終わった画像は電子ペーパー内に保存されない。携帯電話内のデータは、携帯の電源が入っていればKDDIのサーバーから遠隔操作で消去できるため、通信機能を端末側で起動させないと内部のデータを遠隔消去できないパソコンなどと比べ、画像に含まれる個人情報などを安全に管理できるとしている。
携帯電話で電子書籍を閲覧する利用形態が広がるなか、ソニーとパナソニックが今年に入り電子書籍閲覧用の電子ペーパー搭載端末の生産を終了するなど、国内の電子ペーパー市場は縮小傾向が強まっている。KDDIは、携帯電話と電子ぺーパーの特性を組み合わせることで、新たな需要を開拓したい考えだ。
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