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FujiSankei Business i.
2008/06/11 10:56
■携帯などに応用期待
産業技術総合研究所(産総研)の光技術研究部門と化学技術戦略推進機構(JCII)は共同で、印刷技術を使った低コストで柔軟性の高いディスプレー技術を開発した。プラスチックフィルム上に有機薄膜トランジスタアレイを印刷することで、曲げても破損しないディスプレー技術の確立に向け一歩前進した格好だ。今後は、頻繁に持ち歩く携帯電話やモバイルパソコンなど耐久性が必要な携帯情報端末向けディスプレーへの応用が期待されている。
プラスチックフィルム上に印刷技術を使って製作した有機薄膜トランジスタアレイ
液晶ディスプレーなどのディスプレーを駆動させるためには、トランジスタ(TFT)アレイと呼ばれる電子部品が欠かせない。そのTFTアレイをプラスチックに印刷するには、マイクロコンタクトプリント法と呼ばれる方法が主流となっていた。しかし、同法では数センチ角の面積にしかプリントできず大面積化が困難なのがネックだった。
また、製造コスト面も大きな課題があった。製造には真空蒸着と呼ばれるエネルギー多消費型工程が欠かせず、巨額な設備投資が必要なことから製造コストをいかに低減させるかの製造技術の改良が求められていた。
産総研とJCIIは、インク部材と印刷法などを改良することで、15センチ角のプラスチックフィルムに有機薄膜トランジスタアレイを並べる大面積化に成功した。真空プロセスが不要になったことから、製造コストの大幅な低減にもつながるという。
軽量かつ衝撃に強いうえ、低コストで製造できることから、産総研では「今後、携帯電話やモバイルコンピュータのディスプレーだけでなく、無線識別(RFID)タグなどの他の電子部品作製技術にも応用できる」(光技術研究部門)と期待している。
新技術は7月13日から17日までポーランドで開催される「第11回有機固体の電気諸特性に関する国際会議」で発表する予定だ。
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