最終更新時刻:2009年11月12日(木) 0時22分

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“BBゼロ地域”ゼロ…東北電、年内にも次世代無線事業化

FujiSankei Business i.

2008/02/05 10:45  

 山間地などで光ファイバー事業の採算がとれず、インターネットの高速通信が提供されない“ブロードバンド・ゼロ地域”を解消するため、東北電力が家庭向けの高速無線通信に乗り出すことが4日明らかになった。通信事業子会社の東北インテリジェント通信(仙台市)が秋田市の一部で事業化を目指しており、3月に総務省へ電波免許を申請、年内に商用サービスを始める。同省は次世代高速無線通信の「WiMAX(ワイマックス)」規格を活用し、僻地(へきち)や遠隔地にも高速通信を普及させる方針で、東北電力は第1号に名乗りを上げた。

 WiMAXは米インテルが提唱するデータ通信向け無線技術。実効通信速度は携帯電話やADSL(非対称加入者線)並みの毎秒数メガビット程度で、携帯の電波よりも到達範囲が広いため低コストで事業化できる。総務省は昨年12月、ノートパソコンやカーナビなど移動端末向けとなる次世代高速無線(周波数2・5ギガヘルツ帯)の全国免許を、モバイルWiMAX方式のKDDI系と、次世代PHS方式のウィルコムの2陣営に交付した。

 同省は一方、山間部などの通信過疎解消にWiMAXを活用する「固定系地域バンド」事業も計画中で、3月から市区町村単位で免許申請を受け付け、6月にも交付する。中継点や家庭を無線で結ぶため、光ケーブル敷設の膨大な投資が不要。電話局から遠くADSLが利用できない地域にも有効だ。

 東北インテリジェント通信は昨年2月から秋田市雄和地区(旧雄和町)でWiMAXの実証実験を進めてきた結果、モニター民家21戸で安定した送受信を確認。秋田県や市による支援のめどもつき、同地区での事業化を決めた。電力会社のグループとして地域との共生を進める狙いもある。

 当面は雄和地区の約500世帯向けにサービスを提供。利用者は小型の屋外アンテナを設置すれば、家庭のパソコンなどで高速インターネットを楽しめる。料金はADSL並みの月額3000円台で調整中。同社には秋田市以外の自治体からも誘致や協力要請があり、事業化を検討する。

 固定系地域バンドをめぐっては、各地のケーブルテレビ会社も自治体と連携して参入を検討中。採算性が課題だが、実証実験が進んだ三重県四日市市、新潟県上越市、福井県敦賀市などで事業化が有力視されている。

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