最終更新時刻:2008年10月10日(金) 23時50分

モバイルチャンネル

PHSブームしぼむ ウィルコム「孤軍奮闘」、ドコモは来月サービス終了

FujiSankei Business i.

2007/12/21 10:34  

 NTTドコモがPHS(簡易型携帯電話)サービスを来年1月7日に終了する。携帯電話よりも安い料金を武器に、1990年代後半には若者の間で爆発的に人気が高まり「ピッチ」の愛称で親しまれたが、携帯の普及に押されて近年は市場が縮小。PHSサービスを提供する唯一の通信事業者となるウィルコムは、PHSならではの特色を打ち出そうと「孤軍奮闘」している。

 PHSサービスは1995年7月にDDIポケット(現ウィルコム)とNTTパーソナル(現NTTドコモ)が開始。電力系の会社も加わって顧客獲得競争を繰り広げた。当時、月額基本料が携帯に比べて大幅に安かった上、PHS同士でやりとりができるメール機能もヒットし、ポケットベルの後継として女子高生らが持つ定番アイテムとなった。

 電気通信事業者協会によると、ピークだった97年秋には契約数が700万件を超えた。

 しかし、携帯と比べて基地局単位での通話可能エリアが狭いというハンディに加え、普及のスピードに基地局の設置が追いつかず、つながりにくいというイメージが定着。携帯が料金の値下げや「iモード」などのインターネット接続サービスによるコンテンツ(情報の内容)充実で対抗して順調に契約数を拡大させたのと対照的に、顧客離れが急速に進んだ。

 PHS各社は2001年以降、定額制のデータ通信サービスを開始するなどして法人顧客を獲得し契約数を下支えしたが「赤字続きだった」(NTTドコモ)。経営環境は厳しく、今年11月の契約数は計485万件に減少。うちドコモは25万件で、自社ホームページや新聞広告で契約者に対してサービス終了の周知徹底を続ける。

 ドコモはPHSから撤退し、携帯に経営資源を集中投下することで、昨年10月に番号継続制が導入されて以降、顧客獲得競争で不振が続く携帯事業の巻き返しを図る。

 一方、ウィルコムは音声通話の定額制導入や、パソコンと同様の機能を備えた端末「スマートフォン」を投入するなどサービス向上で顧客をつなぎ留める考え。さらに、より高速なデータ通信が可能になる次世代PHS技術の開発を進めている。

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

ケータイが2つに分離?ドコモが提示する未来の端末を動画でチェック
NTTドコモは幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2008において、ディスプレイ部分と操作キー部分が分離するユニークな未来の携帯電話端末を参考展示している。その様子を動画で紹介する。
グーグルのワイヤレス構想--特許申請で判明したその「オープン度」
初の「Android」搭載携帯を発表し終えたグーグルが、ある特許申請書を米特許商標庁に提出した。この書類から同社のワイヤレスネットワーク構想を読み取ることができる。
「T-Mobile G1」は中身で勝負--初の「Android」携帯が持つ可能性
米国時間9月23日に発表されたGoogleの「Android」を搭載した携帯は、外観はほかの携帯電話と大差はないが、これまでの携帯電話にはないユーザーエクスペリエンスを提供するソフトウェアが搭載されている。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

ネットと家電をつなぐチャレンジ「Life-X」
第一題:ライフログ・シェアリングサービス「Life-X」の第一印象は?
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」
【第2回】メーカー/占いのコンテンツを作ってみた!

プロダクトレビュー

メンバーズレビュー