Appleの「iPhone」が中国で発売されることは、技術的な問題と料金についての懸案事項のせいで当面の間なさそうだと、中国の業界幹部らが述べている。前日には、Appleの株価がChina Mobileとの取引が行われるとの期待で大きく上昇していた。
China Mobileの最高経営責任者(CEO)であるWang Jiangzhou氏が業務提携の可能性についてAppleと交渉中であると話した後、同社の株価は米国時間11月13日、10%以上上昇した(株価はそれまでの4日間下落を続けていた)。また、China Mobileの株価も現地時間14日に9%上昇した。
Wang氏は、13日にマカオで開催されていたカンファレンスの会場で行われた記者らとの会見において、近々提携が行われるかもしれないという見方を否定した。そして、この提携に詳しい通信業界幹部が14日にReutersに語ったところによると、Wang氏の発言は大袈裟に伝えられたのだという。
米国と欧州における2007年の最も注目の商品の1つであるiPhoneは、そのSIMカードが「ロックされている」(つまり、iPhoneは別キャリアのネットワークでは使用できない)ために、中国の通信市場では受け入れられないかもしれない。
ある幹部は匿名を条件に「中国のSIMカードは、いまのiPhoneのようにはロックされないということをもっと重要視する必要がある」と述べている。
また、この幹部は「次に、われわれのビジネスモデルでは携帯電話メーカーと売り上げを分かち合う必要性など存在していない。われわれは売り上げを分担しない。それが中国のやり方だ」と述べ、「iPhoneとAppleについて現時点で言えることは、提携の話が歓迎されるということだけだ」と付け加えた。
中国の大手無線キャリア2社の1社であるChina Unicomは、iPhoneを中国に導入する計画は当面ないが、提携話があれば検討する価値はあるだろうと述べている。
China UnicomのエグゼクティブディレクターであるLi Zhengmao氏は14日、記者らに対して「われわれは現時点において、AppleのiPhoneを中国に導入する計画を持っていない」と述べた。
そして同氏は「しかし、よいビジネスチャンスが訪れるのであれば、それについていつでも進んで話し合う用意があるのはもちろんだ」と述べるとともに、「われわれがiPhoneについてAppleと話をするかどうかについては、Appleに尋ねてもらう必要がある」とも述べた。
Li氏は、AppleのiPhoneが最終的に大衆に受け入れられるかどうかについて判断することはできないものの、それには中国語でのテキストメッセージングをサポートする必要があるだろうと述べた。
インターネットアクセスと楽曲の再生が可能なiPhoneは、米国においては約500ドルで販売されている。この価格は、中国においては平均的な月給の約2倍にあたる。
Li氏は「優れた商品があり、良いビジネスを行える限り、われわれは常に話し合いに応じ、合意点を見つけ出す用意がある」と付け加えた。
GartnerのアナリストであるSandy Shen氏によると、中国におけるiPhone市場の立ち上がりについて評価を開始するには、iPhoneの価格が高いという点はもちろん、China Mobileが従来の商習慣から外れることに抵抗するだろうという点があるため、時期尚早かもしれないという。
「これはハイエンドのユーザーのためのものにしかならないだろう。特定ユーザーに向けた限定的な製品になるはずだ」(Shen氏)
Shen氏は「iPhoneに関して、Appleは通話料金も含めた月額料金を分かち合うことを求めている」と述べ、「中国ではこのような事例はない。China Mobileが月額料金の総額を分かち合う気でいるかどうか、私にはわからない」と付け加えた。
Shen氏は、Appleが人気の楽曲ダウンロードサービスであるiTunesを運営している米国とは異なり、中国では当初、ユーザーにコンテンツが提供されない可能性があるとも付け加えた。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記 事へ
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