日本通信、固定電話をスマートフォンで利用できるサービスを提供へ

 日本通信は2月5日、固定電話をスマートフォンで利用できるサービスを、同社のパートナーを通じて順次提供すると発表した。同サービスは、1月22日に発表された、MVNOやシステムインテグレータ、メーカーや金融機関などに、多様なサービスやソリューションを提供する「MS Enabler(モバイルソリューションイネイブラー)」としてのサービスの第1弾となる。

 このサービスでは、固定電話への着信をスマートフォンで受れるようになる。また、スマートフォンから固定電話番号での発信もできるため、新たに携帯電話を契約することなく、ひとつの電話番号で、日本国内どこにいても発着信できるようになるという。顧客セグメントとしては、SOHOや個人事業主、在宅ワーカーを想定している。

サービスの概要
サービスの概要

 03番号などの固定電話番号には信頼感があり名刺などに記載されることが多いが、少人数オフィスの場合は、スタッフが出払ってしまい電話に出られないといったケースがある。そのため、外出先でも03番号で発着信できるようにしたいというニーズは従来からあり、さまざまなサービスが提供されてきた。

 しかしながら、技術的に複雑なサービスが多く、しかも転送タイプのサービスでは、着信時には転送料金が発生する。さらに、スマートフォンから電話をかける時には、相手の電話番号の前に事業者が指定する特定の番号を入力する手間があるなど、利便性とコスト面でさまざまな課題があったという。

 このサービスには、同社がモバイルIP電話戦略と位置付け取り組んできた、高音質・低消費電力のモバイルIP電話技術と周辺機器などを統合するプラットフォームを活用。設定は、専用アダプタ(SkyGateway)に電話とインターネットのケーブルを挿し、自動設定が完了するのを待つだけだという。数分でスマートフォンが固定電話の受話器となり、同じ電話番号のまま、固定電話の通話料金で利用できるようになるとしている。

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