データ化とクラウド保存をワンプッシュで--「ScanSnap Cloud」の使い勝手は?

 PFUが11月25日に発表した「ScanSnap Cloud」は、スキャンしたデータを自動で判別し、提携しているサービスに振り分けて保存するサービスだ。スキャナとクラウドの連携により、スマホやPCを使わなくてもデジタル化できる。


スキャンしたデータを4つの種別に自動判別し、各サービスに振り分ける

 ScanSnap Cloudはスキャンしたデータを、「レシート(領収書)」「名刺」「文書」「写真」の4つに自動判別する。それぞれ、振り分け先のサービスを登録しておくことで、利用したいサービスへ自動で保存されるしくみだ。

 レシートなどを保存する会計・個人資産管理サービスとしては、「Dr.Wallet」「クラウド会計ソフト freee」「MFクラウド会計・確定申告」「STREAMED」「弥生会計(2016年以降サポート)」。名刺管理は「Eight」。ドキュメント管理は「Dropbox」「Evernote」「Google Drive」「OneDrive」。写真管理は「Google Photos」を選択できる。

対応するスキャナはScanSnap iX500とiX100

 ScanSnap Cloudに対応する端末は、ScanSnap iX500とiX100の2機種。今回は、サンプルとしてメディアに配布されたモバイルモデルiX100を使用したレビューをお届けする。外形は273mm×47.5mmと非常にコンパクトな上、重量も400gと持ち歩くのに苦にならない。バッテリは充電式で、フル充電で260枚スキャンできるという。

 家の中でも設置場所に困らない。玄関先や居間、書斎など、使いたい場所に持ち運んで手軽に使える。充電式なので電源はいらないが、ScanSnap Cloudを使うにはWi-Fi環境が必要だ。もし、外出先で利用したい場合はテザリングも可能だが、テザリング端末と別にScanSnap Cloudアプリをインストールした端末を用意する必要がある。公衆無線LANはセキュリティの観点からサポートされていない。


ScanSnap iX100を550mlの水入りペットボトル、iPhone 6sと並べて置いてみた。
ペットボトルより少し長いが、重量は100g以上軽い

設定はアプリのナビに従うだけ

 ScanSnap Cloudを利用するための設定は、「ScanSnap Cloud」アプリを使う。アプリはWindows版、Mac OS版、iOS版、Android版が無償で提供されている。ここでは、iOS版で設定を行った。

 アプリをインストールすると、手順が示されるので、指示に従って本体のWi-Fi接続設定を行う。ScanSnap Cloudのアカウントを取得したら、スキャンしたデータを保存するサービスを設定する。

  • アプリをインストールしたら、ナビに従って設定する

  • 「文書」「名刺」「レシート」「写真」について、それぞれ保存先を指定する。サービス名をタップしてログインすると連携する

  • 4つのサービスを指定したところ。「すべて同じサービスに保存する」を選択し、ひとつにまとめる方法も選べる

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