2014年世界スマホ出荷台数、「Android」が初めて10億台を突破--Strategy Analytics調査

Don Reisinger (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年01月30日 12時36分

 調査会社Strategy Analyticsは米国時間1月29日、「Android」を搭載したスマートフォンの世界出荷台数が2013年の7億8080万台から大幅に増加し、2014年に初めて10億台を突破したと発表した。2位につけているAppleの「iOS」は、2014年の世界出荷台数が1億9270万台だった。

「Nexus 6」(写真)のようなAndroid搭載機が同OSの拡大を支援している。
「Nexus 6」(写真)のようなAndroid搭載機が同OSの拡大を支援している。
提供:Google

 このデータは、世界のOS別スマートフォン市場が、事実上AppleとGoogleの一騎打ちになっていることを示している。ただし、Apple製のデバイスでのみ動作するiOSは15%とそれなりのシェアを占めているが、Androidにはまだ遠く及ばない。GoogleのAndroidは、はるかに多くのデバイスに搭載され、低価格帯デバイスによって多くの地域のエントリーレベル市場に出回っており、世界中の数十ものベンダーにとって信頼できる選択肢であることが証明されている。

 とはいえ、Appleも最近は好調だ。Strategy Analyticsが28日に明らかにしたところによると、世界のブランド別スマートフォン市場におけるAppleのシェアは、2014年第4四半期に20%まで増加し、Androidデバイスの大手メーカーであるサムスンと並んだという。ただし、Appleが上昇傾向にある一方で、サムスンは前年同期の30%から減少した。

 Appleは第4四半期に過去最高の利益を記録したが、これは主に、新しい「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」の驚異的な売り上げによるものだ。同じ第4四半期に、サムスンは前年同期比の営業利益が5四半期連続で減少した

 2014年通期では、Androidの記録的な出荷台数によって、スマートフォン市場全体が記録的な年となり、世界の出荷台数は前年から30%増加して13億台になった。Strategy Analyticsによると、「2014年には中国やインドネシアなどの新興国市場が業界の成長を牽引しており、2015年も引き続き牽引していくだろう」という。

 サムスンがAndroidでの競合各社から厳しい戦いを挑まれるのも、そうした新興国市場だ。競合相手としては、急成長している中国のXiaomi(シャオミ)など、低価格スマートフォンの成功の波に乗っている将来有望な企業がある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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