サムスン、「iPhone 5」を特許侵害訴訟の対象に加える

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年10月03日 08時26分

 米国時間10月1日にAppleに対する法的な勝利を得たばかりの韓国エレクトロニクス企業サムスンが、Appleに対するさらなる法的な攻撃を仕掛けた。

 サムスンは、2012年4月にAppleを相手に起こした訴訟において修正を提出し、数件の自社特許を侵害していると主張する端末のリストに「iPhone 5」を加えた。同リストには、「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPad 2」および新しい「iPad」が含まれている。

 サムスンは9月、当時うわさされていたAppleの次世代スマートフォンにおけるLTE接続の使用に関して、Appleを特許侵害で提訴すると警告したと報じられていた。新しいiPhoneが9月に発表され、より高速な第4世代ワイヤレスネットワーク接続(サムスンは同技術に関連する特許を多数保有している)がAppleの新しい端末に採用されていることが明らかになった。しかし、サムスンの最新の訴状は、LTE関連の特許を対象としていない。

 サムスン関係者は1日夕方、対象となっている特許8件が同社のLTE関連特許ポートフォリオには関係のない通常の特許6件と標準必須特許2件であることを米CNETに対して述べた。

 サムスンは、特許問題に関連してこれまでに発表した声明を繰り返し、「われわれのイノベーションと知的財産権を保護するために必要な措置をとる以外に選択肢はほとんどなかった」と述べた。

 米CNETは現在、Appleにコメントを求めているが、得られていない。

 サムスンは、かつては同社の主力端末であった「Galaxy Tab 10.1」に対して3カ月前に命じられた米国における販売差し止めが連邦裁判所によって解除された後、追い打ちをかけるかのようにiPhone 5を訴訟の対象として追加した。販売差し止め命令には、サムスンがApple製タブレットの意匠権を侵害していないことが明らかになれば解除される可能性があるという条項が付与されていた。そして9月、知的財産権訴訟におけるAppleの圧倒的な勝利の中で、この条項の条件が成立している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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