FOMAハイスピードの使い勝手は?--NTTドコモ「F903iX HIGH-SPEED」 - (page 3)

NTTドコモ
内容:NTTドコモから2月20日、富士通製のHIGH-SPEED対応携帯電話「F903iX HIGH-SPEED」が発売された。HIGH-SPEED対応携帯電話は、「FOMAハイスピード」と呼ばれる新しい通信方式に対応しており、これまでのW-CDMA方式と比べて、送信時は最大約6倍、受信時には最大で約10倍の速さの通信が可能になるのが大きな特徴だ。

F903iとのスピード差は本当に10倍か?

 さて、一番気になる「FOMAハイスピード」での受信速度はどうだろう。

 F903iX HIGH-SPEEDは、最大受信速度がF903iの10倍といわれているが、日常の中でフルブラウザでPC向けのサイトに接続した場合の実際の速さは、どれくらいになるのだろうか。速さを体感するため、実際にF903iと比較検証してみた。

  • ヨコスイングでは、フラブラウザ利用時に画面を有効に使える。ポインターで直感的操作が可能。ディスプレーは約2.4インチ(ヨコ240ドット×タテ320ドット)QVGA TFT液晶

 比較方法は、まずは表示するまでの時間が速いサイトとして「google」で「CNET」を検索を行うことにし、アンテナが3本立つ場所で、表示する時間を測るためにストップウォッチを使用した。

 筆者の自宅近くの高円寺駅付近で試したところ、完全に画面表示するまでにF903iで12.99秒、F903iX HIGH-SPEEDでは5.67秒かかった。さらに、読み込みに時間がかかるCNETのレビューサイトに接続すると、F903iでは19.79秒、F903iX HIGH-SPEEDは6.12秒で表示された。

 また、後日、新宿駅付近で試みた結果、「google」で「CNET」を検索するのにF903iでは11.62秒、F903iX HIGH-SPEEDは、なんと2.32秒で表示された。速度は利用環境によって変わるので、常に最速を得られるわけではないようだ。しかし、最低でも2〜3倍は速くなるという結果が得られた。

  • 今回の検証では、google検索の結果表示に最速で2.32秒。F903iに比べると5倍ほど速かった

 体感では、F903iの場合、受信中のマークを見ながら「少し待たされる」というストレスを感じるが、F903iX HIGH-SPEEDは画像の少ないサイトでは「待たずにサイトが開く」という印象だった。ただし、自宅で利用した際には、アンテナが2本しか立たない状態のためか、ハイスピードを実感するには至らなかった。そのため、利用環境によってかなり差が出るという印象は残った。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]