myloはパソコンとも接続できるのだが、本体側のUSBコネクターは汎用的なminiBタイプだ。どこにでもあるコネクターのため、いちいちケーブルを持ち歩かなくても、デスクトップPCに1本くらい付いているはずだ。筆者はメモリーカードリーダーのケーブルを拝借してmyloを接続できた。
Windows XP搭載PCに接続すると、マスストレージクラスとして認識され、ドライバーなどなしにmyloの中身とメモリースティック DUOの中身がドライブとして表示される。
つまり、テキスト文書ファイルも、内部に保存したファイルもあちこちのパソコンで簡単に読み出すことができることになる。また、メモリースティックDUOのリーダーとしても利用できる。読み出しだけではない。音楽ファイルを本体に書き込むことも可能。音楽ファイルの転送は専用のソフトを使わなくても、MP3やWMA形式のファイルを決められたフォルダに放り込むだけ。それがmyloの音楽プレーヤーで再生できるのである。
また、画像ファイルも同様に転送できる。静止画はJPEG、PNG、BMP形式に対応。動画はMPEG-4に対応する。myloの内蔵フラッシュメモリは1Gバイトで、メモリースティックDUOを使わなくても、十分なデータを本体に保存できる。音楽をはじめ保存の自由度が高いところもmyloの便利な点だ。
myloは12月に販売を開始するものの、納品は2月からと納品までの期間が長い。また、値段も3万9800円と決して安くはない。製品には相応のコストがかかっているため、この値段も理解できなくはない。が、ちょっと割高と感じることも否定できない。
つい比べてしまうものとしてPSPがある。画面のサイズも解像度もPSPが上、無線LANも同様に搭載。その上、価格はmyloの約半分だ。内蔵メモリーこそmyloのほうが多い1Gバイトだが、メモリースティックDuoを必要に応じて買い足せば同等だ。
とはいっても、myloは小さく軽いボディを持ち、通信に特化していてデフォルトでSkypeが使える点、さらにQWERTY配列のキーボードがある点が優位。これらの魅力に4万円をだせるかどうかが選択のポイントとなるだろう。
いずれにしても納品はまだ先。音楽愛好者のSNS「PLAYLOG」との連動や、myloユーザー同士で音楽共有ができる「アドホックアプリケーション」など、特徴的な楽しみ方は周囲にmyloユーザーが増えてきてからとなりそうだ。
金額の面を含め、購入するかどうか迷っているなら、周りで使っている人が出てきてから検討しても悪くないだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境