新しさと美しさと洗練、欲張りアクセサリーケータイ---NTTドコモ SH903i - (page 2)

NTTドコモ
内容:ナンバーポータビリティーが2006年10月24日からスタートし、ケータイに対して世の中から一段と熱い視線が向けられている時期にNTTドコモが投入した903iシリーズ。これまでのカメラ、おサイフケータイに加え、GPS、着うたフル、ケータイNapsterといった新しい機能への対応を果たして登場した一番手はSH903iだ。とにかく洗練されたこの新しい端末は、生活にどのような変化を与えてくれるのだろうか。

光の演出

  • 2.8インチWQVGAモバイルASV液晶は迫力の画質。ビビッド、シャープなど画像表示の調整も可能

 SH903iのフロントパネルには、中央の先端に近い部分に1つ、ディスプレイ側の両側面にそれぞれ1つずつ、計3つのLEDが埋め込まれている。特にメッキ処理をしてあるようなディスプレイの側面でも、裏側にあるLEDの光が漏れてくるから不思議な感覚になるが、この光の演出がまた美しい。

 LEDランプは7色とレインボーがあらかじめ設定されている。かなりはっきり明るく光り色味も出るので、ランプが付くと端末のイメージがエレガントから派手めに変化する。LEDランプは色だけでなく光パターンも7種類用意されていて、鋭いパターン、ぼんやりとしたホタルのようなパターンなどから選ぶことができる。

 LEDランプの色とパターンを、端末の開閉、着信、メール送受信中、メール受信、GPS操作など端末の動作に割り当てることができる。着信やメール受信に関しては、電話帳やグループで個別にランプ色・パターンを設定することが可能だ。また不在着信通知、未読メールのお知らせ、FeliCa使用時にもLEDランプを点灯させることができるが、これらはON・OFFの設定しかなく、色や光り方を変更することはできない。せっかく電話帳やグループで個別設定ができるなら、不在着信や未読メールのお知らせにも反映して欲しいところだ。

  • メインメニュー。ユーザーで作成はできないが、背景にムービーが仕込まれていてとてもカッコイイ

 とはいえ、音声着信やメール受信時の色や光り方をあらかじめ設定して覚えておけば、サブディスプレイがないSH903iでも、何となく端末にどんなアクションがあったのかをうかがい知ることはできそうだ。何となく、と言う割には派手に美しい演出ではあるけれど。

 光りの演出でもう1点、ディスプレイのバックライトについて。ディスプレイの右上に小さな白い四角いスペースがあるが、ここに調光センサーが備え付けられている。調光センサーと言えばAQUOSにも内蔵されていて、部屋の明かるさに応じて最適な画面光度を選択してくれるが、SH903iにも同じ機能がある。明るいところではより明るく光っているが、調光センサーを指で隠して端末を開いてみると、画面が暗くなり、キーパッドのバックライトが点灯する。

 バッテリの持ち具合にどれだけ影響があるかわからないが、光度の変化もだんだん明るくなったり暗くなったりするし、バックライトがオフの状態でキーを押してバックライトをオンにしたときもフェード効果がかかっている。細かいところだが、高級感を感じる光りの演出がディスプレイのバックライトにも気遣われていた点は、AQUOSブランドを持っているメーカーのケータイであることを意識させてくれる。


写真もワイドでダイナミック

  • 履歴メニュー。メールやウェブなどそれぞれの機能の直近5件が日付・時間とともに表示される

 カメラは背面の手ぶれ防止に対応した320万画素オートフォーカスカメラと、ディスプレイ脇にテレビ電話用の11万画素CMOSカメラを備える。もちろんディスプレイ脇のカメラでも写真を撮ることができるが、シャープ端末おなじみのターンスタイルを使ってディスプレイを反転させれば、背面のカメラとメインディスプレイを使って、自分撮りができる。ちなみに待ち受け画面からディスプレイを開いて回転させ、画面が表になるようにして端末を閉じると、すぐにカメラが起動して撮影できるようになっている。

 ターンスタイルで写真を撮影する際はケータイを横に構える。シャッターボタンが端末の中央に寄りすぎているため、指が長い人でなければオートフォーカスのホールドなどの微妙なタッチが難しいかもしれない。メインカメラでの撮影は通常のケータイを開いたスタイルで縦に構えることも可能だ。最近のデジタルカメラは縦撮りをしたか、横撮りをしたかという姿勢情報を考慮して保存してくれるが、SH903iでは、ターンスタイルで撮影した写真は横長で保存、ケータイスタイルで撮影した写真は縦長で保存してくれる。そのため後で画像の回転をする必要がなく、PCで直接利用する際にも手間が省ける。

 320万画素のカメラでは最大2048×1536ピクセルでの撮影が可能だが、ディスプレイのワイド対応に合わせて1920×1080ピクセルのフルHD解像度での撮影に対応している。僕は普段からパナソニックの16:9のCCDを備える珍しいデジカメ、ルミックスLX-1で、ワイド画角の写真撮影を楽しんでいる。普通のデジカメの4:3の画角、一眼レフデジカメの3:2の画角とは違った構図を楽しむことができる。ただLX-1は28mmの広角レンズとワイドCCDの組み合わせだったが、SH903iはLX-1ほどの広角ではない。

 通常オートモードでの撮影を行えば良いが、夕暮れ時にさしかかったり、ちょっと日陰に入った場合など、少しでも暗いと感じたら、迷わず夜景モードに変更した方がよい。オートモードのままで暗いところを撮影すると、まったく色が出ないモノトーンもしくはセピアのエフェクトをかけたような写真になってしまう。ナイトモードに変更すれば鮮やかな色味が戻ってくるが、ターンスタイルでカメラを起動した場合は、一度ターンスタイルから通常のケータイスタイルに戻してメニューから夜景モードに変更して、再びターンスタイルに戻す、という作業が必要になる(写真の保存される向きがターンスタイルとケータイスタイルで違うため)。そんな理由もあり、オートモードがカバーしてくれる範囲の狭さは使い勝手の悪さを感じる。

 ムービーに関しても待ち受け画面と同じWQVGAの解像度で記録できる。ケータイの本体やパソコンのプレーヤーでも通常通り再生できるので、今までと違った画角でのムービー撮影を楽しむことができる。またパソコンでの再生を前提にした「高画質長時間」モードでの動画撮影も設定でき、H.264/AVC形式のQVGA(320×240ピクセル)動画を撮影することもできる。通常のiモーションQVGAサイズでメール送信制限での記録時間が41秒に対し、高画質長時間モードのQVGAサイズでは1分19秒まで伸びる。およそ半分まで圧縮がすすむので、動画ブログを付けている人にとっては使い勝手の良い機能となるだろう。

  • 待ち受け中にMULTIボタンを長押しするとすぐにGPSで位置情報取得をする

  • 位置情報取得中。空が見える場所では10秒ほどで、それ以外の場所でも15〜20秒ほどで測位が終わる

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