僕はMacを使い始めて以来Windowsマシンにはほとんど触らずに生活してきている。実に7年ぶりの自分で購入したWindowsマシンがW-ZERO3 [es]であったので、久々のWindows系OSについて簡単に見ていきたいと思う。確かにケータイ用のOSなのでWindowsそのものとは違う一方で、使い勝手の点で似ている部分もある。ただ、決して取っつきにくいモノではない。
まず起動すると「Today」と呼ばれる画面が表示される。ここには時間、不在着信の有無、新着メールの有無・件数、実行中のプログラムの件数、近い将来の予定の有無がリストされている。それぞれをタップしたり十字キーと決定キーで選択すると、対応する機能が表示されたり、ソフトが立ち上がったりしてすぐに目的の作業を始めることができる。このリストはカスタマイズすることができ、たとえばインスタントメッセンジャーのソフトを入れれば、ログイン状況などをチェックする表示をすることもできる。
何かソフトを立ち上げたいときには、十字キーの左にあるWindowsアイコンのボタンを押すか、画面左上のWindowsアイコンをタップすることで、ドロップダウンのメニューが現れる。ここには7件までのアプリケーションへのショートカット、最近使ったアプリケーション、プログラムフォルダへのショートカット、設定(コントロールパネル)へのショートカットが見える。画面が縦使いの際はすべてが1列に表示されるが、画面を横使いにした場合は、最近使ったアプリケーションがアイコンのみの表示になる。ここからすべての機能にアクセスできる。
またタスクの切り替えにも対応している。たとえばウェブブラウザで情報を検索して、そのURLをメールに貼り付けて送信するといった使い方も可能だ。タスクの切り替えはToday画面からアクセスできる「実行中のプログラム一覧」から切り替えられるほか、Windowsキーからプルダウンメニューを呼び出してアプリケーションを選択することで切り替えることもできる。Operaなどは起動にやや時間がかかるため、バックグラウンドに立ち上げっぱなしにして、使うときにアクティブにするといったテクニックを使えば快適だ。
W-ZERO3 [es]は標準では無線LANを搭載していないため、音声通話もデータ通信もW-SIMから接続することになる。ここで気になるのがデータ通信中の着信。いろいろ試してみたが、通信待機中でも実際のパケット通信中でも、着信があれば自動的にデータ通信を切断して音声着信のベルが鳴る。電話としての機能はきちんと押さえているあたりは、やはりケータイ向けの作り込みが光る。
ちなみにソフトウェアは、Microsoft OfficeのWindows Mobile版が搭載されているという解釈でよいと思う。表計算やグラフ作成をするExcel Mobile、ワードプロセッサであるWord Mobile、プレゼンテーションスライドのビューワーであるPowerPoint Mobileが搭載されている。またOutlookはメール、予定表、ToDo、連絡先とソフトがわかれている。これらのデータをPCと同期するActive Sync、動画や音声の再生が可能なWindows Mediaプレーヤー、Internet ExplorerあたりがWindows Mobileの標準構成に含まれる。
W-ZERO3 [es]では、PDFを閲覧できるPicsel PDF Viewer、電子ブック閲覧ソフトのブンコビューワー、ウェブブラウザOpera、そして今回新たに搭載されたメールソフトW-ZERO3メールがプリインストールされている。
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