W-ZERO3 [es]の特徴は、ケータイのスタイルを継承しつつも大画面とフルキーボードを備えた“異次元端末”であることだ。端末を取り出すと、大きな画面とダイヤルキーが顔を覗かせる。僕が普段使っているのはNTTドコモのSO902iだけれど、ディスプレイが表面の半分以上でダイヤルキーが下端に追いやられているスタイルは、ストレート端末とあまり印象は変わらない。これまでのW-ZERO3モデルを一目見ると「これを耳に当てて通話するのはちょっと……」と抵抗感があったが、W-ZERO3 [es]ではケータイらしさもあり、抵抗感は薄れていると言える。
W-ZERO3 [es]のサイズは、56mm×135mm、厚さ21mm、ペンやバッテリーなどを含む重さは約175gである。SO902iと比較した写真を見てもらうと、一回り以上大きいことがわかる。逆に大きさの割には軽く感じるあたりで、モノとしての軽快な印象を覚える。SO902iの漂白されたような尖った白よりは、W-ZERO3 [es]は少し柔らかな白を使っていて、表面は細かいメッシュのテクスチャが施されている。両サイド、背面はメッキのような塗装のアクセントはシンプルな意匠だ。
ディスプレイは640×480ピクセルのVGA表示に対応した、2.8インチ6万5536色表示が可能のモバイルASV液晶を採用していて、指やペンで操作できるタッチパネルになっている。バックライトも内蔵し、明るい屋外の視認性もまずまずだ。VGAディスプレイで3インチ以下というサイズでは解像度の高さを生かした表示ができない(したとしても文字が小さくなりすぎる)のではないか、という心配もしたが、W-ZERO3 [es]ではちょうど良いという印象である。もちろん文字サイズはカスタマイズ可能だ。
端末の左側にイジェクトスイッチがあり、これをスライドさせると端末の上部からスタイラスペンが出てくる。タッチパネルはもちろん指でも操作できるが、ディスプレイがW-ZERO3と比べても小さい関係で、搭載されているOSであるWindows Mobileの画面上のボタン類も小さめ。快適に操るにはペンを使った方が誤動作が少ないだろう。
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