デジ・アナに対応するドコモ初のテレビケータイ──NTTドコモ P901iTV - (page 2)

NTTドコモ
内容:ドコモユーザーである僕が待ちこがれていたのが、初のテレビ視聴に対応したFOMA P901iTV。2006年4月からサービスがスタートするワンセグとアナログチューナーと両方に対応し、どこにいてもテレビを視聴できる環境を提供してくれる。早速テレビ大好き「テレビっ子」の目線で使ってみた。

テレビとしての使い勝手、キャプチャの活用

 ワンセグ用のデジタルチューナーとこれまでと同じアナログチューナーを搭載するP901iTV。2006年4月の現状は同じチャンネル構成で同じ番組が放送されているので、視聴エリアが限られるワンセグをフォローする使い方でアナログチューナーを活用すればよいだろう。2006年4月の本放送開始時のサービスエリアは首都圏、名古屋、関西、九州の一部など。その後2006年12月までには全国で視聴が可能になる予定だそうだ。また東京の都営地下鉄などでは地下鉄線内でのワンセグ視聴実験などを行っており、地下やトンネルの中でも見られるようになるだろう。

 ワンセグの使い勝手は基本的に地上デジタル放送と同じ要領。そのためワンセグとアナログではチャンネル割り当てが違う局がある。例えば東京では3chのNHK教育が2chに、10chのテレビ朝日が5chに、12chのテレビ東京が7chにそれぞれ変更されている。選局すると1秒ほどのタイムラグがあって映像が映り始める。この際テレビ局名と番組タイトルが表示される。番組タイトルが表示される機能は、出先でとっさにテレビを見るときに便利だ。もちろんiアプリの番組表アプリを呼び出し、またテレビに戻るという連携も作り込まれている。

 映像はH.264/AVC 約312kbpsで圧縮された320×240(4:3時)もしくは320×180(16:9時)で出力されてくる。映像を圧縮する関係だろうか、通常の地上デジタル放送から約3〜5秒遅れている。P901TVはアナログ放送の場合やデジタルで4:3の画面サイズという情報が送られている場合、自動的にワイドに拡大する機能が働くので、4:3の番組でも画面いっぱいに楽しむことができる。ところがデジタル放送の場合、僕が試した東京ではこの機能はあまり意味がなった。

  • デジタルテレビを起動した画面。上半分が映像、下半分はBMLのコンテンツ画面があり、通話ボタンで操作を切り替えて使う。

  • 画面を横長に使う場合はテレビが全画面表示に切り替わる。

  • 首は左右に傾けることができる。

 地上デジタル放送を見ていても分かるが、東京のキー局ではドラマやワイドショーなどの多くの番組が16:9で制作されている。そのため番組の情報は「16:9」サイズとして送られてくる。ところが番組途中のVTRやCMのほとんどは4:3サイズで、外側に黒い帯や番組ロゴの背景が入る。電波の出力が16:9なのに映像がその内側の4:3だと、画像のサイズは320×240の画面で240×180の映像を見ることになる。まだまだすべての放送局や番組、CMがハイビジョン制作になっていない現状だからこそかもしれないが、液晶テレビのように画面を判断して拡大してくれる機能があるとなお良かったと思う。

 ちなみに地上デジタルテレビやDVDレコーダーでデジタル放送を受信するのに必要なB-CASカードは必要ないので端末を買えばすぐに見ることができる。P901iTVの場合、FOMAカードがささっていなくてもテレビとして使うことができた。またテレビ放送を録画することができる。miniSDには保存できず、本体内のみの保存だが、約30分の記録が可能。映像の録画だけでなく静止画の記録もできるが、いずれもメールやminiSDなどで本体から外へ出すことはできない。1つの番組を録画すると言うよりは、お店の情報や料理のレシピなどのちょっとしたキャプチャする使い方が良いのではないか。

 視聴時間については、カタログ値でデジタル放送約3時間、アナログ放送は1.5時間の視聴が可能。実際の視聴もほぼカタログ値通りにこなすことができた。またバッテリー管理には、連続通話30分を残した残量になった際にテレビ機能を使い続けるかどうか、確認のダイアログが出てくる。そのまま見続けたとしてもおサイフケータイを使う電力は残るそうだ。

  • そのまま回転すると、スイッチが仕込んであり、画面が自動的に切り替わる。

  • メインディスプレイを前面に折りたたむと、端末を横に寝かして使うスタイルへ。

  • オーソドックスなテレビスタイル。端末をコンパクトにまとめて全画面でテレビを楽しめる。

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