BlogやSNSの閲覧・更新にも便利!──ウィルコム「W-ZERO3」 - (page 3)

ウィルコム
WS007SH
内容:予想外の人気ぶりに品薄状態が続いている「W-ZERO3」ことWS003SH。マイクロソフトのWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載し、無線LANとPHSの両方を搭載する注目のWILLCOM SIM STYLEの新端末だ。今回はちょっと視点を変えて、この日本初のキーボード付きスマートフォンをレビューしてみたい。

通信端末としてノートパソコンと使う

 2005年4月でNTTドコモのPHSの新規申込み受付が終了し、いずれ撤退するであろう「@FreeD」のユーザーは、カード型のFOMAにするか、ウィルコムのカード型端末にするか、それとも無線LANだけに頼るか、通信回線を選び直さなくてはいけない人も多いのではないだろうか。かくいう私もそのうちの一人で、定額制の64K通信が魅力で@FreeDを使っていたが、W-ZERO3をその代わりに利用するとどうだろう。

 もちろんW-ZERO3でもデータ通信は可能で、W-ZERO3で「USB接続の設定」を「モデム」にしてからUSBケーブルで接続し、Windows側でW-ZERO3をモデムとして認識したらドライバとして付属CD-ROMの[D:\OEM\USB_Modem_Driver]フォルダを指定してやればいい(CD-ROMドライブがDドライブの場合)。

 USBでのケーブル接続である点が多少面倒だが、結果から言えばデータ通信用として使用してももちろん問題はない。ただし、使い放題として接続時間を気にせず利用するとなると、注意しなければならないのが料金プランと速度の違いだ。月額2,900円でウィルコムユーザー同士の通話が無料になる人気の「定額プラン」とセットにすることが多い月額1,050円の「データ定額」は、W-ZERO3単体でのパケット通信は10万パケットまで無料、それ以降は従量課金で、36万パケット以上になると定額3,800円で使い放題になる。ただし、PCと接続した場合は上限が定額6,300円となる。この場合は「つなぎ放題[4x]」と同等の4xパケットデータ通信(最大128kbps)の接続が可能だ。

 一方、「リアルインターネットプラス[1x]」では、PCと接続して利用する場合も月額2,100円で定額だが、通信速度は1xパケットデータ通信(最大32kbps)となる。メールの送受信程度ならこれでも問題ないが、Webブラウズするようだと遅く感じるだろう。

 このほかにも、データ通信の方法としてはW-SIMの機能を生かし、SIMカードを抜き差ししてUSBタイプのSIM STYLE“DD”(WS002IN)と組み合わせて使うことも考えられる。これなら月額料金を二重に支払う必要はない。W-ZERO3とノートPCを両方持ち歩くのも二度手間となるかもしれないが、いざとなれば“使い放題”のデータ通信端末としても使えるのは確かなようだ。

  • PCとはUSBケーブルで接続してデータ通信を利用する。Bluetooth等は搭載されていないので、ワイヤレスモデムとしての利用はできない

  • データ通信端末として利用するときは[設定]→[システム]タブ→[ユーティリティ]で「USB接続の設定」を「モデム」に設定する

 個人的には、W-ZERO3にBluetoothともっと高機能なデジカメが搭載されていればよかったのにと強く思うが、美しい液晶とキーボード、Windows Mobile 5.0の組み合わせで動くスマートフォンの存在は本当に貴重だと思う。今回紹介した以外にも、大容量のminiSDを使えば、オンラインソフトを入れてDivXまで見られる動画再生機として使うこともできるし、MP3プレーヤとしても使える。

 使いやすさは「玄人向け」にはなっているためパソコン初心者にはおすすめしないし、ケータイではないので海外ローミングのエリアも極端に狭い。それでも、やはりこのスマートフォンのすごさは、どこまでもカスタマイズできる点にある。そこさえ楽しめれば、「定額プラン」と組み合わせて、電話として、多機能ツールとして、このスマートフォンが大いに役立ってくれるだろう。

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