チラシアプリ「シュフモ」、買い物客に“売り場”でプッシュ通知する実証実験--ビーコン活用

 ニフティは6月14日、チラシ&節約レシピアプリ「シュフモ」において、スーパーの売り場と連動して、買い物客のスマートフォンに特売情報やレシピなどを通知する実証実験を開始した。首都圏のスーパー2店舗で、6月14~27日まで実施する。対象者は、店舗の買い物客の中からランダムに選ばれるという。

実証実験の概要
実証実験の概要

 シュフモは、全国約1万店舗の「チラシ情報」と、毎日の献立づくりのヒントになる約7000の「レシピ」、食品・飲料メーカーがスーパーで実施している「キャンペーン情報」などを配信する、主婦向けの無料アプリ。

 今回の実証実験で構築する購買促進プラットフォームは、売り場内に設置したビーコン端末から、買い物客のスマートフォンに購買促進メッセージをプッシュ通知するもの。プッシュ通知配信システムは、アイリッジの位置情報連動型O2Oソリューション「popinfo」を利用しているという。

 一定の範囲内にあるスマートフォンに通知を配信できるビーコンの特性を生かし、特売品売り場の近くに来た人に特売品があることを通知したり、野菜売り場にいる人にサラダのレシピやドレッシングの売り場を案内したりする。これにより、店舗側はきめ細やかな販売促進施策を実施でき、買い物客は有益な情報を受け取れるようになるとしている。

購買促進プラットフォーム
購買促進プラットフォーム

 この実証実験は、公益財団法人流通経済研究所が運営するSMD共同研究機構および、丸紅と共同で企画・実施し、売り場への誘導効果や非計画購買への影響を実証する。

 流通経済研究所の調査によると、スーパーを始めとするセルフサービス業態では、購買の7割以上が非計画購買で占められており、買い物客は店舗で得られる情報から購入する商品を決める傾向にある。しかし、小売店側から店舗内の買い物客に個別にアプローチすることは難しく、非計画購買に対する販売促進施策には課題があったという。

 ニフティでは、シュフモ利用者を中心とした来店客にレシートの提供やアンケートへの協力を依頼。同プラットフォームを通じて、新しい買い物体験が与える影響を分析し、店頭施策としての有用性を実証する。また、今回の実証実験を通じて、買い物客と小売店双方にとって有益な情報提供の方法を検討するとともに、シュフモでのサービス展開を目指すとしている。

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