もはや、カスタマイズされたLinuxカーネルなどというものは存在しないと言っていいでしょう。Linuxカーネルは非常に柔軟です。Linuxはありとあらゆるアーキテクチャに載っています。私は、Linuxカーネルそのものが非常にカスタマイズされたものだと思います。
多くはありません。Googleは他のところでまだ使われていない面白いハードウェアを少々使っています。ですから、われわれは社内でそのハードウェアのためのコードのサンプルを作っています。これはかなりのカスタマイズだと言えます。しかし、これもいずれは社外に出て行きます。われわれは、Xorpと呼ばれるバークレーのグループとの協調活動に資金を投入し、Broadcomの高速ネットワークチップの機能をLinuxに加えました。しかし、これをわれわれだけでコントロールしたいと思っているわけではありません。このように、われわれのLinuxがカスタマイズされているかと言われれば、確かにされています。しかし、カスタマイズの度合いは高いかと言われれば、さほどではないだろうと思います。
一部の場所では使っています。
私はそれがどのように分割されているかわかりません。Googleを考える時、検索処理が静的なカーネルの上にあると思う人もいるようです。しかし、常にそういうわけではありません。それはデータセンターによって異なります。しかし、2.6が主流のはずだと思います。
それについては大いに心配しています。私はそれは間違った見方だと考えています。いくらでも貢献を多くすることはできるのでしょうが、それでも常に満足しない人はいるでしょう。われわれはもっと貢献できたか?もちろんです。その問題は、Summer of Codeなどのプロジェクトで改善できると考えています。GoogleはAndroidや非常に大きなオープンソースプロジェクトであるGWT以外にも、2週間から3週間に1つのペースで新しいプロジェクトをリリースしています。また、毎月何百ものプロジェクトへのパッチを提供しています。私は、控えめに言っても、Googleは毎年100万行以上のコードをリリースしていると見積もっています。
オープンソース開発者、つまりプロジェクトに関わっている人たちと話をすれば、彼らはこれを理解しているだろうと思います。これは、われわれが誰と協力したいかという問題に戻ってきます。私は常に、熱心な人のコミュニティは、いずれこれを理解してくれると感じていましたし、そうなっていると思います。一部にはわれわれがAfferoスタイルのGPLを採用しなかったので頭に来ている人もいるようです。しかしそうすることはわれわれには現実的ではないのです。Afferoスタイルの条文をGPLv3に入れるという話をしていた時、私はEbenに、「聞いてくれ。君は何でも好きなものを導入していい。それでもGoogleはずっとFSFとSFLCをできる限り支援し続けるだろう。しかし、そうなったらGoogleの中ではそのライセンスは使えない。現実的じゃないんだ」と話しました。これは非常に現実的な反応だと考えています。Affero GPLは存在していますし、これは使っている人にとっては素晴らしいものです。われわれには合わないというだけの話です。
それがフリーソフトウェアです。フリーソフトウェアを使う義務はありません。われわれはGoogleが使いたくないものを社内で使わないようにするために、きめ細かい管理を行っています。
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