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キャンディークラッシュのKingが日本法人を設立--枝廣代表に狙いを聞く - (page 2)

2014/04/21 09:30
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 モバイルコンテンツの世界はボーダーフリーになってきていると思います。その最たるのが北欧の会社だと思います。Kingもそうですが、「Clash of Clans」などのSupercellのコンテンツも世界中でヒットしていて、日本のセールスランキングでも上位にあります。海外の会社のコンテンツでも受け入れられる土壌ができつつあります。

 また、モバイルコンテンツのトレンドの移り変わりは激しいですが、Kingはカジュアルエンターテインメントを標ぼうしていて、それはどんなにトレンドが変わっても生き残っているものです。テトリスがそうであるように、時期による盛り上がりの差はありますけど、不変的に遊ばれているものです。であるならKingとしての価値は恒久的なものであると考えます。

 とはいえ、日本には日本なりの文化もありますから、Kingが提供するコンテンツをそのまま展開することに固執せず、新しいもの、いいものは貪欲に取り入れていきます。そのあたりは本社からして、面白いことを取り入れていくことに対してはみんなフレキシブルに動いています。

--King本社のスタッフについては、どのような印象を持ってますか。

 僕がKing Japanとして働くことを決めたときに、チーフマーケティングオフィサーと話をしていたんです。僕は、これからは日本、中国、韓国の市場が大事になってくるという話をして、ここの市場を取って世界で一番の企業になろうと言ったんです。でもそれは違うと言われたあとに「Entertain the world」という言葉が出てきてハッとしたんです。

 あくまでみんなが楽しんでくれた結果であって、まずは楽しんでもらうという気持ちでやろうと。この言葉がすっと出てくるのは、その精神が自然と入っていることだと思いますし、それは共感というよりも感銘ですね。ひとつ上のステージにいってる感覚がありますし、その精神はKing Japanでも継承します。

--市場を取っていくのではなく、楽しさを提供するというスタンスですね。

 日本にも素晴らしいコンテンツがありますし、それと戦うというつもりはなく、むしろ一緒にやっていきたいぐらいの気持ちです。日本人は1台の携帯電話で、モバイルゲームを平均3つほど遊ぶという調査結果があるようですが、その選択肢の2番目か3番目に入ってもらえたらそれでかまいません。遊んでもらって判断していただければと思うし、そこまでが僕らのできることです。

 人に紹介できるコンテンツでありたいですし、後ろめたさなく遊べる環境を提示していきます。世界で1日9700万というアクティブユーザーがいますが、他人に勧めたいというものでなければ広まらないと思います。

--現在のスタッフはどのぐらいいらっしゃいますか。

 今は私を含めて3人ですが、拡張をしていきます。マーケティングができるスタッフはもちろんですが、CTO(最高技術責任者)やゲームプロデューサーの役割を担うスタッフは入れたいと考えます。

 既存タイトルのローカライズや、未発表の開発タイトルもありますけれども、日本展開するにあたって日本独自に必要と思われることのカスタマイズのために、こちらで技術的なことができるスタッフも必要です。

--king Japan発のオリジナルタイトルの可能性はありますか。

 今はまだキャンディークラッシュやその他タイトルの認知度向上が先になりますが、中長期的な願望としてはあります。

 これまでなかったことですけど、日本にいる日本人が本社に対して意見を提案してアプローチができる状態になります。これによって、日本のみなさんにKingのコンテンツをより親しんでいただけるチャンスが増えたと思います。

--日本法人設立は、日本だけではなくアジア地域での展開も視野に入れてのことでしょうか。

 まずは日本の市場を見ていくことがありきですし、最初は日本における認知度の向上がミッションとしてあります。ただ、モバイルコンテンツのボーダーはよりシームレスになっていきます。Kingのグローバルな戦略に沿って、アジア地域も見ていきたいと思います。

--将来的なビジョン、King Japanがこうありたいという願望はありますか。

 海外のいいところを日本に持ち込んで、それによって日本を変えたい、でしょうか。モバイルコンテンツがボーダーフリーになっているように、身の回りの品物も含め、全てにおいて日本製品と海外製品の境目がないような状況になっていくと考えます。

 ただ、日本のマーケターがすごくドメスティックだと思うんです。日本は広告の文字ひとつとっても繊細だしコンテンツの造詣も深いんですけど、海外のいいものを日本に持ってくる、あるいは日本のものを海外に持っていこうとすると、いきなり無力になるんです。

 海外にはいいものを持つ会社があって日本のマーケターを探していますが、その要望に足りうるバックグラウンドを持った人は不足しています。特にデジタルコンテンツは輸出輸入の概念を取っ払って即時的に広まっていくものですけど、デジタルコンテンツの市場なり日本の市場を理解した上で、他の言語を扱って海外とのコミュニケーションを取りつつ日本で広めていけるような、最先端のサービスを日本に紹介できる人は、あまりいないと見ています。

 こういったことに対応できる日本のマーケッターの需要は高まると思いますし、Kingのコンテンツを普及させることによって、先兵隊の役割を担えたらと思います。

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