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未来を開く新「はてなサービス」の作り方--危機感を持ちつつチャレンジ - (page 2)
--2011年11月にクローズドベータでスタートした「はてなブログ」ですが、年末にオープンベータ化しました。この時期になぜブログサービスの再構築を試みたのでしょう。
これまで提供してきたブログサービスの「はてなダイアリー」ですが、ユーザーに使い心地を聞くと「満足しているが他人には(独自性が高くて)勧められない」という声がありました。ネットユーザーにははてな記法(編集部注:はてなダイアリーでは、Wikiのような独自記法の「はてな記法」を使ってブログを編集できる)を使えない人も多いですよね。
もちろんはてな記法やはてなキーワード(編集部注:はてなダイアリーでは、特定のキーワードを文中に入れると、自動的にそのキーワードの紹介をするページへのリンクを張れる。キーワード自体はユーザーが編集できる)といったはてなの要素は入れていきますが、今まで見たこともないくらい使いやすい機能をつけていこうと考えています。
画像のアップロードだけをとっても、ユーザーがつまずいていることを細かく調べて、「何となく文字を書けばブログになる」という手軽さを確保したいと思います。そうでないとユーザーのためになりません。ゆくゆくははてなダイアリーと選択して置き換えられるサービスにして行きます。
--キュレーションサービスの「はてなまとめ(仮)」も発表しました。まとめ用のコンテンツを手軽にピックアップすることに特化した「ポケット」と本来の「まとめ」の二重構造をとっています。

ソーシャルブックマークサービスの「はてなブックマーク(はてブ)」では、社内に編集部を作って、人気記事などを紹介してきました。その理由は、はてブのトップエントリーは見ていて面白いのですが、ネタをひと手間かけて料理する必要があったからです。
それをやってきて重要だと分かったのは普段のネタ集め。「(直接公開するのでなく、手軽にネタのストックをできる)ポケット」と「(公開用の)まとめ」の二重構造にしたのも、普段から質の高いネタを集めておくことで、質の高いまとめを作れるようにするためです。
ただこのサービスは、今までやってきたサービスとは少し毛色が違うこともあり、慎重に運営していきます。
--現在クローズドベータで運用している新しいはてブについては、FacebookやTwitterといったソーシャル連携を進めています。ソーシャルと連携することの意味をどう考えられていますか。
はてブは人気エントリーを見ているという人は多いのですが、ではここからその数が10倍になるかというと難しいです。また、万人が同じクラスタではないので、みんなが喜んで見てくれているわけではありません。ではどうすればいいのか? そのユーザーと同じクラスタの人に人気の情報を見せればいいと考えています。
--はてブのフォークソノミーと、ソーシャルによるフィルターを組み合わせて、個人個人により価値のある情報にするということですね。はてなにとってソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やそこにあるソーシャルグラフはどういうものなのでしょうか。脅威ではないのでしょうか。
今のインターネットは2階建て構造だと考えています。1階はFacebookで、2階は検索可能なインターネット。Twitterやブログは2階ですね。
僕はスマートフォンで初めてネットに書き込みをする人が増えていると思っています。実際にはてなブログを出してそれを体感しています。
ネットで友達と話すだけでなく、自分で頑張っていることを書くだけでも、見知らぬ人と繋がって、未来が開ける可能性があります。SNSは重要かも知れませんが、未来へのつながりのためにはオープンなメディアで活動しないといけません。そしてある程度まとまった文章を書くにはTwitterではなくブログが必要です。
また、ソーシャルブックマークは面白いものを抽出するエンジンです。SNSと取って代わるのではなく共存できます。「ソーシャルブックマークからTwitterに変わっていく」という風に見る人がいるかも知れません。僕たちも「面白いツールをTwitterやFacebookで見つけた」という声にすごい危機感を持っています。でも、それは最終形態じゃない。ソーシャルブックマークの進化は今止まっていますが、僕らは新しいソーシャルブックマークやリーダーのあり方を提示していきたいと思っています。
--2011年頃から、10年前の近藤さんのようにエンジニアから起業したというスタートアップも増えてきました。彼らをどう見ていますか?
実は最近になって「『へんな会社』のつくり方」(編集部注:CNET Japanで2005年に連載していた近藤氏のブログ「近藤淳也の新ネットコミュニティ論」をベースにした同氏の著書)を読んで、技術者だが起業したということを伝えてもらえるようになってきました。
僕らも最初に人力検索で会社を興すことに対して「絶対無理でしょ」と言われていました。でも興味があるならあきらめないで欲しい。スタートアップのプレゼン大会も最近はレベルが高くなってきたし、一度成功した人がスタートアップを支援するエコシステムもだいぶシリコンバレーっぽくなってきました。
--近藤さんにとって、技術者から経営者になったあとの一番の課題とは何ですか?
自分で作っていたものを人に任すようになったことですね。初期のサービスはほとんど自分でプログラムを書いていました。プロダクトって大体2、3回くらいやり直すのですが、試行錯誤は物作りに必要なことです。まだ2、3人ならコミュニケーションをとってできますが、これが役割分担のはっきりした組織になると大変でした。理由があっても「作ったものを捨てて」とは言いにくいですし……プログラムより人を動かすのは難しい(笑)
--その課題を乗り切るコツを教えて下さい。
説明するのが難しいですね。でも、何を作りたいかでなく、何でその製品を作りたいか。WhatでなくWhyが大事です。今、世の中である課題があるから、このサービスで解決するということ。それを多くの人(スタッフ)と話し合えるかどうかでしょうか。
まだ答えが分かりません。今やっている仕事の結果は、何年か経ってやっと分かるんじゃないですか。
--2012年の目標を教えて下さい。
引き続き、ユーザー層を拡大していきます。例えば2011年には女性をターゲットにしたiPhoneアプリ「B!KUMA Girls」なども提供していますが、これによって料理に関わるはてブが注目されるなど、確実にユーザー層が広がっている手応えはあります。
またさっきの1階、2階という話で言えば、そのかい離が気になっています。僕たちがその間の、言わば中2階になるようなサービスを提供していきます。まもなくその姿も披露できます。
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海外進出におけるコミュニケーションコスト削減事例
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