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「著作権は5年で十分」--欧州議会で議席獲得した海賊党、主張の根拠を語る(前編) - (page 3)

末岡洋子 2009/08/05 15:58

――では、ファイル共有を問題視しているのはレコード会社だけで、アーティストらは反対していないということでしょうか?

  海賊党の支持メンバーの3分の2がクリエーターや、アーティスト、詩人、作家、ソフトウェア開発者など、創作に関わる人です。

  ミュージシャンが「ファイル共有をやめよう」と呼びかけるキャンペーンがありますが、このようなキャンペーンの99%は、レコード会社や業界団体がアーティストを表に出しただけです。ファイル共有に反対しているアーティストでも、われわれの主張を聞くと、ほぼ全員が賛成に転じます。これは自信を持っていえます。

――CDが不要という時代に、アーティストはどうやって自分の音楽を配信すればよいのでしょう?

  アーティストがファンに音楽を伝える上で、これまでレコード会社が担っていた役割は、インターネットにより直接アーティストとファンがやりとりできるので不要になりました。アーティストの中には、MySpaceなどの自分のチャンネルで音楽を配信する人も増えています。

  The Pirate Bay(注:人気のファイル共有サービスで、BitTorrentのファイルが検索できる)には、たくさんの独立系アーティストが音楽を提供しています。レコード会社がThe Pirate Bayを閉鎖しようとしているのは、The Pirate Bayがライバルだからです。これまではレコード会社がどのような音楽を配信するのかを決定してきましたが、いまではインターネット経由で誰でも好きな音楽を配信できるようになったのです。これは、すばらしいことです。

――アーティストも変わる必要があるということでしょうか?

  そうともいえますし、チャンスだともいえます。

  さらに言えば、チャンスはアーティスト以外にもあります。アーティストの支援やコンサルティング、楽曲の分類やアグリゲーションなど、新しいビジネスの可能性は無限です。

  新聞が編集方針に従って記事を束ねるのと同じように、音楽でもラジオ局のような形で楽曲を配信するという方法が考えられます。音楽が配信されるプロセスがまったく新しいものになるということです。これはすでに始まっています。Pandoraなどのサービスが生まれており、ユーザーは自分が気に入ったサービスにならお金を払うと思います。

  レコード会社は資本が尽きるまであと10〜15年はビジネスを続けるでしょう。レコード業界に携わる人の中で、変化を理解し、変化を受け入れられる人はすでに業界を去っています。変化を理解せず、受け入れられない人だけが残ります。そして、最期を迎えるまで踏ん張るのではないでしょうか。

――映画業界はどうでしょうか?

  ハリウッドは2008年、過去最高の年を迎えました。危機に陥っているとは思えません。コンサートと同様、ユーザーは体験を求めて、映画館に足を運んでいます。

※後半は記事「「特許は要らない」--欧州議会で議席獲得した海賊党、主張の根拠を語る(後編)」として公開しています。

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