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小型一眼レフ、ペンタックス「K-7」開発秘話--“隙のないモノづくり”の裏にあるもの - (page 3)

飯塚 直 2009/07/10 16:48

――連写コマ速度が向上していますね。

若代:今まで1つのモーターですべての撮影シークエンスに対応していたのが、絞りを独立して駆動させることで全体の撮影シークエンスが短縮できるようになりました。結果、要望の多かった連写速度の改善(約5.2コマ/秒の連続撮影)に成功しました。

 元々、連写コマ数に関しては非常に多くの要望をいただいており、これまでも3コマから3.5コマと少しずつ進化してきました。が、他社のカメラと比べると決して多いコマ数とは言えず、ユーザーにとっての大きな不満点となっていました。

 ですので、今回は「5コマはマスト」という目標を掲げました。途中で「4.8コマじゃだめか」と言われるなど、一時弱気になったことも(笑)。でも、最終的には約5.2コマという結果となりました。開発陣は常に少しでもと開発努力をしているので、その結果が目標より多い“0.2コマ”となったのだと思います。

――K-mシリーズのようなカラーバリエーションは予定していますか。

  • 限定モデルのオリーブカラーなど、カラーバリエーションがあるK-mシリーズ

若代:まず、コストが非常に高くなってしまうこと、そしてマグネシウム合金外装への塗装という難易度の高い作業が求められることなどの理由により厳しいと判断しました。

 確かに“Limited”レンズに似合うという意味では、私自身もシルバーは格好いいと思っていますし、欲しいとも思いますが、現実問題として技術的なハードルがあるため、なかなか実現できないというのが現状です。

――今後の展開についてお聞かせください。

  • ペンタックスらしさを追求した「K-7」

川内:ペンタックスとして譲れない部分があります。例えば、秒速5.2コマというのは他社もやっています。電子水準器も搭載されています。動画が撮影できるカメラというのも珍しくありません。そうではなく、1つのカメラとしての完成度をどう高めるのか?どうしたら愛着をもってもらえるのかを考えています。

 ですから、他社が行っているからといって安易に飛びつくのではなく、小型化やファインダーへのこだわりといったペンタックスらしさを捨てずに製品を計画し、作り続けます。

 現段階では具体的な話をお知らせできませんが、時期が来たからこれを出すという姿勢を正して、自信があるものを提供して行きたいと思います。コンパクトデジタルカメラは必需品なのかもしれませんが、やっぱり一眼レフは嗜好品です。一眼レフは好き嫌いで買ってもらうものだと思っているので、小型・軽量の設計であったり、モノづくりに対する思想であったり、そういったところに共感して頂いているお客様を裏切るような真似はしない。

 安いものしか売れないから、性能だけ見たらどこが作っているかわからないような製品を作らず、小さくてもキラリと光る、1カ所でもこだわりを見せられる“隙のない”モノづくりをしていきます。

――ありがとうございました

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