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ターニングポイントは「モバイルに舵をきったこと」--ユーザー1000万人を達成したグリー
グリーの提供するソーシャルネットワーキングサービス「GREE」(モバイル版はhttp://m.gree.jp/)の登録ユーザー数が4月5日に1000万人を突破した。
もともと代表取締役社長の田中良和氏が、別の仕事のかたわら個人で作り上げたGREE。2004年末に法人化した同社は、2006年にはKDDIと資本提携するなどモバイル向けサービスに注力する形で成長を続けてきた。そして2008年末には、東京証券取引所マザーズ市場への上場も果たした。
上場、そして1000万ユーザー達成という節目を迎え、今後の展望などについて、グリー代表取締役社長の田中良和氏に聞いた。
--上場から4カ月弱が過ぎました。改めて振り返って、どう感じていますか。
グリー代表取締役社長の田中良和氏
金融危機の影響もあり、上場は簡単なことではない時期でした。よく「上場する必要があったのか?」と聞かれることがありましたが、上場して資金を調達することは、今後の会社経営のために必要なステップだったと思っています。
上場後については、ネット企業の時価総額ベースで、ヤフーや楽天、ディー・エヌ・エーに次ぐ評価を受けています。創業4年目の企業がこのように評価されるということは、市場からの期待を受けているということだと思っています。
--2007年3月に100万ユーザーを達成して以降、直近では2008年10月に700万ユーザー、2008年12月には800万ユーザー達成をそれぞれ発表しています。1000万ユーザーまでの推移は、想定していたとおりだったのでしょうか。また、ユーザーの属性に変化はありますか。
(春休みである)3月という特殊要因による増加はありますが、ユーザー数はこれまでも順調に推移してきました。これはサービスが評価され、口コミで広がっていったのが最大の原因だと考えています。また、2008年末に上場し、知名度が上がったこともユーザー増加に寄与しています。
最近では、40代以上のユーザーの割合が増えています。ユーザー数が400万人の頃(2008年前半)には8%程度でしたが、今では12%となっています。
40代以上のユーザーを増やしたいというと、シニア向けのサービスを出すと思われがちですが、特別そういったことを行っているわけではありません。40代以上のユーザーもほかの年代と同様にGREE内の各種サービスを利用しています。年齢や性別にかかわらず普遍的なサービスを作っていくという我々のコンセプトが伝わったのではないでしょうか。
--モバイル向けの公式サービスとなったのはau(KDDI)が最初でした。キャリアごとのユーザー数についてはどう推移していますか。
最初はやはりauが多かったのですが、現状ではドコモとauが大体同じくらいの割合になっています。3キャリアで比較すると、一般的なモバイルサービスと同様の比率だと思います。
--一時はmixiと比較され、ユーザー数でも遅れをとっていたという見方もあります。GREEのターニングポイントになったのはどのタイミングだったのでしょう。
やはりモバイルサービスに舵をきったことです。最初に私1人でサービスを作り始めた頃から「次の時代のインターネットサービスとは何か」ということを考えていました。
GREEを始めて間もない2004、2005年ごろ、SNSといえばPCで利用するものでした。しかし私は、今後その主流がモバイルに移っていくのではないかと考えていました。ですが当時、これを誰かに話したところで「何言っているの? そんなもの(モバイル)は流行しないよ」と言われることが多かったです。
そのときに参考にしたのは、アップルや任天堂といった企業のアプローチでした。それはiPhoneやiPodのシンプルなインターフェース、WiiやニンテンドーDSの新しい入力デバイスのように、普通の市場調査や競合分析をこえて、ユーザー新しい価値を提供するというプロダクトアウトの姿勢。そしてユーザーが求めるアイデアやビジョンをビジネスとして実現するために調査し、オペレーションを行うということ。この2つのアプローチを成し遂げているところが彼らの強さだと思います。
これと同様に、PCで利用されているSNSをモバイルにシフトするには、我々から(モバイルに最適なサービスを)提案する必要がありましたし、それをビジネス、オペレーションという側面でも実現しなければならないと思いました。
モバイルへの転換というのはサービスという意味でもターニングポイントでしたが、同時に自分たちのものづくりの方向性を再認識するという点で、会社にとってのターニングポイントにもなったのです。
--モバイルでは月間100億ページビュー(PV)を超えたと発表しています。mixiともほぼ同等の水準のPVとなり、モバゲータウンにも近づきつつあるようですが、競合に対しての優位性などをどう考えていますか。また、ゲームやアバターなどの課金サービスを提供していますが、来期以降もこれらに注力するのですか。
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