デザインから見るデジタルプロダクツ--第11回:日立「Wooo UT」液晶テレビ - (page 4)

インタビュー・文:増田和夫 写真:津島隆雄2007年12月13日 12時00分

将来はさらにスリム&軽量にしたい

--今後もさらにスリム化するのでしょうか? これからのWooo UTシリーズの進化についてお聞かせください。

19mm超薄型テレビ CEATEC JAPAN 2007で、参考出品された次世代薄型テレビ。32V型で薄さ19mmを実現。製品化は2009年が想定されている

鈴木 今回は液晶パネルを用いましたが、2009年以降にプラズマも超薄型化する計画です。液晶、プラズマという分け方ではなく、新しいスタイルを拓く超薄型テレビというカテゴリーを作りたいと考えています。

 一過性の見栄えの良さではなく、明確なロードマップに従い進化させることが重要だと思います。2008年にインターネット放送などに対応し、2009年以降にワイヤレス機能を標準装備する計画です。

 また、「CEATEC JAPAN 2007」で参考展示したように、2年以内に薄さ19mm程度、重さも32型で石膏ボードに気軽に掛けられる7kg程度に軽量化したいと考えています。そうなれば壁掛けだけでなく、ピクチャーレールにも吊り下げられ、絵画の額縁のように気軽に移動できるようになるでしょう。

 

 モニタ部とWoooステーションとの接続方法もワイヤレス、ワイヤードを問わず、最も最適なインターフェースを採用していきたいと考えています。こうした進化でレイアウトフリーのコンセプトをさらに広げて行く計画です。

--ロードマップからすると息の長いプロジェクトという印象ですが、将来に向けて超薄型テレビをどのように普及させる計画ですか?

鈴木 まずは超薄型の魅力を体験していただくために、テレビCMやスペシャルウェブサイト開設のほか、来年の2月より全国縦断体感キャンペーンを全国7都市8カ所で開催します。

 将来的にはインテリア性や家具的な側面もさらに強調したいと考えています。超薄型テレビを住宅の一部にすることで、建築業とのコラボレーションも可能になるでしょう。

 実際、ここ数年で建設業の薄型テレビに対する見方が大きく変わってきました。マンションの設計にエアコンのコンセントやダクトが組み込まれているように、壁掛けなどの超薄型テレビが建築設計に組み込まれる時代が来るでしょう。そうした時代に向けて、夢のある超薄型テレビのあり方を提案して行きたいと考えています。

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