マイクロソフトの次なる10億人の顧客へのアプローチ - (page 3)

文:Ina Fried 翻訳校正:吉井美有2007年10月24日 08時00分

―世界のより多くの人の手にコンピューティング機器を届けようとしているのは、Microsoftだけではありません。最も注目を集めているプロジェクトに「One Laptop Per Child」プロジェクトがあります。米国の人々が1人につき1台専用のラップトップを買えるようにし、2台目を海外に送ろうというこのプロジェクトをどう思いますか。

 この問題に対して人の意識や行動を向ける手法としてたいへん興味深いですし、これはどのように効果的に技術を教育に適用するかということでもあります。どんな成果が上がるか楽しみに思っています。

―人々が最初に使うデバイスがMicrosoftのオペレーティングシステムを載せているか、それともLinuxや他のペレーティングシステムを載せているかということは、どのくらい重要ですか。

 面白いことですが、われわれはそれは大きな問題だとは思っていません。問題は、買わない人や、Segwayのような新しい乗り物を買うかPCを買うかというような選択の生じるところにあります。もちろん、われわれはMicrosoftのソフトウェアを使ってほしいと思っていますし、われわれが提供している価値は非常に必要とされるものだと思っています。特に、人々がビジネスの世界に進んで行くにつれてそうなるでしょう。しかし、われわれの一義的なゴールは、技術を受け入れてもらうことです。

―より多くコンピュータ利用者を獲得する試みから、今後Microsoftはどのくらいの恩恵を受けられるのですか。

 新興成長市場の潜在的成長力は疑いのないものです。Bill Gatesが2007年4月に「Unlimited Potential」プログラムを北京で発表した際、彼は2015年までに10億の人たちが技術の恩恵にあずかれるようにしたいと発言しました。これを実現するためには、われわれとわれわれのパートナーが協調していかなくてはなりません。しかし、これは可能だと考えています。

―Gates氏はあなたたちに、それよりも数年早くその目標を実現するように課していると聞きましたが。

 ご存じのとおり、Billは厳しい人ですから。彼は常に目標を高く設定したいと考えており、多くの場合、人々はそれに向かって取り組むことを知っています。われわれは可能な限り速く動きたいと思っていますが、これはMicrosoft単独でできることではありません。世界中の非常に多くの他の企業とNGO、政府、基金などと協力していかなければならない問題です。気運が高まって結果が出るにしたがって雪だるま式に勢いがつき、モメンタムがつくられると思います。

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