自由、平等、平和--運営者が語るSecond Lifeの魅力 - (page 4)

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:永井美智子(編集部)
2007年01月09日 19時00分

――日本語版を準備しているということですが、会話が自動的に翻訳されるというような機能はありますか。

 ユーザーインターフェースは日本語化しますが、翻訳ツールを盛り込む予定はありません。ユーザーが翻訳ツールを作っていますから、それを使ってもらえればと思います。すでに日本人が作ったコミュニティもありますし、日本の人向けのツアーもあるでしょう。

 ただ、日本の人がログインしたときに、最初のオリエンテーションが日本語で行われたり、まず日本のコミュニティに入れるような形にするというのはあると思います。

――日本語版はいつ出ますか。

 もうすぐです。

――Linden Labの会社としての理念は。

 我々はクリエイティブプラットフォーム、サービスプラットフォームを作っている会社です。人々が望むことを何でもできるようにするために、製品や機能、素晴らしいものを作ろうとしています。

――インターネットが世界を変えたように、Second Lifeが世界を変えるのでしょうか。

 3D世界での交流というのは、これまでのどんなものとも違います。

 海外旅行に初めて行ったときのことを思い出してください。私は海外旅行から戻って来て、こう言った人をたくさん知っています。「他の世界に対する目が開かれた。違う国で生活して、現地の人と触れ合って、違う世界を知った。みんなこんな経験をするべきだよ。こんな素晴らしいことがあるんだから」ってね。幸せなことに、インフラが発達して、世界は小さくなっています。マクドナルドはどこにでもあるし、世界中がつながっています。でも、旅行に勝るものはありません。

 同じように、3D環境で、他の人が作った文化の中に存在するということは、根本的にいまのインターネット上での交流とは違うものなんです。ビデオや写真で見るのと、その場にいて体験するのは違います。この世界を自分でパーソナライズして、オンラインパーソナリティを持って、ほかの場所を旅して、自分自身をその環境に置く。それは海外旅行に似ていると思います。

 こういった体験は、私たちがお互いを理解する助けになるし、平和にもつながるでしょう。いつの日か、本当にできると思うんですよ。Second Lifeを世界のできるだけたくさんの人に使ってもらって、お互いが理解し合う手助けをしたい。それは私自身のビジョンでもあるんです。

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