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「モバイルをメディアにする」--ビットレイティングスが3億円の増資で狙う先
ビットレイティングスが12月、エヌ・アイ・エフSMBC ベンチャーズ、りそなキャピタル、みずほキャピタル、HIKARI プライベート・エクイティの4社から総額3億円を調達した。同社としては過去最大規模の増資になるという。
ビットレイティングスはモバイルポータルサイトの「F★ROUTE」などを運営するモバイルサービス事業者だ。F★ROUTEは月間120万人のユニークユーザー数を誇る。また、同社の検索サービスはNTTドコモが提供するiメニューの検索サービスとも連携している。
創業者で代表取締役社長の佐藤崇氏は、フォンドットコムジャパン(現:オープンウェーブ)で企業のモバイルサイト制作支援をするなかでユーザーが一般サイトにアクセスする手段がないことに気付き、ポータルサイトや検索サービスの将来性を感じてビットレイティングスを設立した。
「モバイルは新しいメディアになる」と語る佐藤氏と、取締役COOの尾下順治氏に、今回の増資の狙いと今後の展開について話を聞いた。
――今回、かなりの額の増資をされましたね。
佐藤:ご存知の通り、現在のモバイル業界は競争環境が激化しています。この中で生き残っていくためには、当社のサービスの中でも検索機能を強化していくことが重要だと判断し、必要な増資をしました。調達した資金は主に検索の技術開発に使います。
代表取締役社長の佐藤崇氏キャリア3社が公式メニューに検索機能を追加したことで、モバイル業界で検索は最も注目されています。感覚として、私はこれから半年が大きな勝負だと思っています。グーグルやヤフーなどもモバイル検索機能の強化をしてくるでしょうから、この流れについていかなければなりません。
尾下:4社から総額3億円を調達しました。それほど期待されている分野なんだと実感しています。現在、当社の4分の1の人材を検索分野につぎ込み、会社としても全力で走っていく覚悟を決めています。
――今後の事業の柱は検索になるのでしょうか。
尾下:そうですね。検索を核とした集客構造を持つことが重要だと考えています。ただ、ランキングサイトの「F★ROUTEランキング」なども運営していますし、すべてが検索で解決するとは思っていません。モバイルは、そういう世界ではないのです。
それでも、検索がユーザーを引きつける重要な導線になり得ることは確かです。検索のような集客のための事業と、高い収益性を目的とした事業を明確に分け、その両輪をうまく回していくことが重要だと考えています。
佐藤:検索を活用し、いい形で収益化できる構造にしていきたいですね。ユーザーにストレスを与えない範囲でという条件付きですが、検索連動型広告など、多少なりともわれわれの収益になるような構造を考えていかないといけないとは思っています。
――ビットレイティングスでは着うたなどのコンテンツ販売サイトや、ECサイトも運営しています。検索サービスはこれら自社のほかのサービスにユーザーを誘導するための手段ということでしょうか。
尾下:我々が目指す姿はアグリゲーターです。モバイルサイトは今も日々増加しています。良質なサイトも当然増えてきています。そういった多くのサイトの中から、どこに行けばそのユーザーにとって価値があるかを整理して案内するというポジションを取りたいと思っています。そのためにも、検索サービスは必須です。
――検索サービスを始めたきっかけは何だったのですか。
尾下:当社のモバイル検索ポータルサイト「F★ROUTE」 は2003年7月に開始し、10月にはauの公式メニューになりました。実はその当時は、「検索させないポータルサイト」というテーマでサイトを作っていました(笑)。しかし、一般サイトが増えるにつれ検索機能が必須となり、新しくディレクトリ型の検索サービスを開始しました。
そのころはサイトのコーディングから運営までも含めて、社員5人くらいでやっていました。クリック保証の広告が全盛期で単価も高く、社員が少ないのでコストもかからない。当時かなりの利益率を上げていました。しかし、その後クリック保証型広告の単価は下落の一途をたどり、売り上げも減少していきました。収益源を広告だけに頼るビジネスは今後メディアとして厳しくなっていくと考えて、収益手段の多角化を検討するようになりました。そこで、2004年9月に新たに着うたなどの公式サイトのコンテンツ事業を開始したのです。
佐藤:当時わたしは、ローコストで業務を回していく中で、次の展開をどうしようかと思い悩んでいました。小さな規模でモバイルサイトを運営している会社も多いとは思いますが、私は「ぜひとも携帯電話を新しいメディアとして確立させたい。ビットレイティングスはそのための会社にしていきたい」という想いが強く、2004年ごろに思い切って拡大路線へとかじを切りました。
そのころから、「人が増えたらやりたいね」と社内で言っていたのが、検索エンジンだったんです。いま社員が40人に増えたことで、検索エンジンの開発にやっと着手できるようになりました。2006年6月には米Vivisimoの技術を使い、世界初となるクラスタリングロボット検索サービスも開始しています。
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