われわれはこの点に対する注意を喚起しています。しかし、フリーソフトウェア自体はよいものだと思います。当社の製品とUnixは同時に使用することができ、競合関係にあります。一方、オープンなコラボレーション、つまりソースコードを公開し、インターネットを使って開発者と連携するというアイデアについては、確かにベストプラクティスは存在します。その中にはわれわれが開拓したものもあれば、他社が開拓したものもあります。こうしたベストプラクティスを理解し、願わくは新しいレベルに引き上げたいと思っています。ここにはたくさんのものが混ざり合っているのです。
意見の相違があるとすれば、ライセンスモデルの部分です。われわれはライセンスモデルは慎重に選ぶべきだと考えています。選択次第では、この好循環を断ち切ってしまう恐れがあるからです。(Free Software Foundation会長のRichard)Stallman氏はとても純粋な人物です。同じようにふるまおうとしている多くの人々と違い、彼は純粋です。GPLv3(GNU General Public Licenseの第3版)では、Stallman氏は「絶対に(商業化)できない」世界があることを明確にするでしょう。この世界では、誰も利益をあげることはできません。Webサービスなどを構築することもできません。少なくとも、彼は純粋です。
それは誰にも分かりません。私にも分かりません。GPL--これは彼の世界です。しかし、フリーソフトウェアの世界はGPLよりもずっと広く、決してなくなることはありません。われわれがフリーソフトウェアを愛していることに議論の余地はありません。当社の製品の中には無償のものもあれば、有償のものもあります。今のところは、すべてがうまくいっていると思います。
100万年たっても、われわれとソニーの位置は変わらないでしょう。われわれは1年後がどうなるかを知っています。われわれは現在の位置に満足しています。もちろん、日本ではPS3は大いに売れるでしょう。
ソニーが8万台のPS3を生産すれば、その分は売れるはずです。本当の戦いは2007年のクリスマスです。人々が当社のイノベーションの影響と勢いを目の当たりにするのは2007年のクリスマスです。では、2006年のクリスマスはどうでしょうか。2006年はXbox 360が飛ぶように売れ、ソニーは生産することのでき た台数分を売るでしょう。しかし、その数は誤差の範囲です。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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