人気ブイログRocketboomの内部騒動--アマンダが真相を語る - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)2006年07月20日 08時00分

--ですが、Rocketboomの49%の所有権は維持されるのですよね。

 彼は、私が持っている所有権の率を下げたかったのです。私に、経営には口を出してほしくなかった。契約書には、経営に参加する権利があると明記されているのにです。

--考えが変わった理由について彼から何か話はありましたか。

 私にもまだよく分からないのですが、彼は、私がハリウッドに移ること、その後Rocketboomに起きることに関して、漠然と不安を感じていたようです。おそらく、そのことと関係があるのだと思います。私は、Jet Set Show(Rocketboom制作のブイログ)に取り組み続けるつもりであること、Rocketboomを今のまま続けて、ハリウッドで契約を交わせるように交渉してみるつもりであることを率直に彼に話しました。彼は基本的には、スタッフ全員がニューヨークに残り、私が10時〜18時まで勤務し、そして私が考えるあらゆる企画をすべて自分でコントロールすることを望んでいました。

--今回の件、またあなた自身の今後についてメディアが盛んに取り上げていることについては、どのようなお気持ちですか。

 今回の件でこんなに騒がれるのは、正直、あまりいい気持ちではありません。私がRocketboomの視聴者向けに(今回の件について)例のビデオを作成したのは、数日間、視聴者の皆さんに状況がまったく伝わっていなかったからです。私はあのビデオを公開し、Andrewは私がハリウッドに移るのでRocketboomを辞めるなどと、とにかくデタラメなことをRocketboom.comに掲載するといった中で、一体何が起こったのかはっきりさせておく必要があると思ったのです。自分のブログにすべての経緯を書くことにしたのは、こういう理由からです。

--興味深いのは、マスコミで公のニュースとして流れたあと、あなたがすぐに対応に、それが全世界にすぐに伝わっているという点です。昔は、そんなことができるツールなどありませんでした。

 本当に。すごいことですね。透明性が維持される。企業は、事実を隠したままにすることはできなくなりました。

--あなたがCraigslistに掲載されたRocketboomのスタッフ募集広告に応募されたとき、ご自身でもこの業界についてイメージをお持ちだったと思いますが、あれから随分といろいろなことが起こりましたね。

 はい。私は、ネットとは無関係の普通の世界の人間でしたから。ニューヨークの劇場やコマーシャルなどで俳優としてやっていました。それが、いきなりオンラインの世界に飛び込み、インターネット文化にどっぷり漬かるようになった。この経験は本当に私を成長させてくれました。私自身、いろいろな意味で変わりました。この世界はとにかくエキサイティングです。世界中の誰とでも簡単にやり取りできること、世界中の人たちといっしょにコンテンツを制作できることは本当に楽しいです。

--これからどうするつもりですか。

 分かりません。それが正直なところです。今はとりあえず、送られてきたメールに目を通すことから始めようと思っています。現時点でも約2000通のメールをいただいています。その中にはさまざまなオファーも含まれていますが、マスコミの対応に追われて読む時間がなかったのです。ですから、とりあえずはそれに目を通すこと。それ以外は考えていません。

--あなたはまだRocketboomの49%を所有しているわけですよね。

 そうです。49%の所有権は銀行に法的に登録されています。

--つまり、Rocketboomの今後に利害関係があるということですが、あなたから見て、Rocketboomはこれからどうなると思いますか。

 分かりません。Andrewには、心から成功を祈っています。私の後、Rocketboomの新しい顔になる人といっしょにね。彼は顔にしか興味がないみたいだから。

--Rocketboom は6月12日には再開すると言っていましたが、まだ再開できていないようです。それについてはどう思われますか。

 気の毒だけど、驚いてもいません。(編集部注:当記事執筆時点では、Rocketboomは再開されていなかったが、その後、サイトは再開され、Amanda Congdon氏に代わる新たなキャスターもお目見えした)

--あなたがいなくなった後、いくらも経たないうちに再開するというのは急ぎ過ぎという気はしませんか。

 私の代わりが数日で見つかると思っていること自体、Andrewの私の能力やスキルに対する評価をよく物語っていると思います。

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