K・ジョンソン氏--マイクロソフトの屋台骨を支える男 - (page 4)

文:Ina Fried (CNET News.com) 翻訳校正:坂和敏(編集部)2006年05月22日 12時36分

 現在は(プログラミングインターフェースの)策定と、Windows Liveプラットフォームのコンポーネントのプログラマビリティに関して、さまざまな作業を進めています。「MIX '06」ではAPIセットを公開し、社外の開発者が当社の検索機能を利用できるようにしました。その結果、わずか30日間で60を超える検索マクロが開発され、Windows Liveサイトで公開されました。

 また、当社はガジェット技術も提供していますが、これを使って開発されたガジェットは、すでに数百種類に達しています。これはWindows Liveプラットフォームがプログラミング可能なものであることを示しているだけでなく、当社が積極的に社外の開発者を支援していることを示しています。

 しかし、社内ではWindows Liveプラットフォーム(の次期バージョン)のようなものや、Windows Liveのプログラマビリティを劇的に強化し、技術革新の成果や、世界中の開発者の創造性を継続的に取り入れるための作業も始まっています。これはRay Ozzieの掲げる大きな目標のひとつであり、Rayと私の関係においても、重要な部分を占めています。

--Windows Liveサービスの多くは広告を収益源としています。Microsoftは先日米国市場で、adCenter(独自の広告エンジン)を本格的に提供し始めました。こうした取り組みが「事業」として成功しているかどうかはどうやって判断するのですか。

 Windows Liveの成功をどう判断するのかということですか。その答えは、ユーザーに対する価値を創造しているかどうかと、Windows Liveがどの程度と活発に使われているかです。また、これらのサービスの利用者数も指標となるでしょう。

 現在、Hotmailや当社のメッセージ/コミュニケーション関連製品のユーザーは2億6000万人を超えています。「Windows Live Mail」「Windows Live Messenger」「MSN Spaces」といったWindows Live向けの新しいサービスの場合は、ユーザーに採用を促すだけの価値を提供できたかどうかが成功を測る基準となるでしょう。

 2つめの基準は、adCenterに参加する広告主の数です。このビジネスモデルが機能するためには、一定数以上のユーザーと広告主を確保する必要があります。

 こうしたことをうまくやれれば、売り上げの数字は自然と伸びていくはずです。

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