まず申し上げたいのは、本日発表した「企業情報管理」構想は、検索よりはるかに広い範囲をカバーするものだということです。これはインフォメーションワーカーが必要な情報を発見・利用・共有できるようにするためのものです。各PCやSharePointサイトに保存されている情報、あるいはデータベースやビジネスアプリケーションに格納されている構造化されたデータを、Windows Liveの検索クライアントを使って一度に収集できるようになります。
大企業におけるLive機能の活用例としては、更新ファイルの配布があります。Microsoftのソフトウェアを社内で運用している顧客のために、当社はSoftware Update Server とSMS (Systems Management Server)を通して、ソフトウェアの更新ファイルをオンラインで頻繁に提供しています。このサービスは、企業がITインフラの所有・稼働・維持コストを劇的に削減する一助となっています。
企業での活用例をもうひとつ紹介しましょう。ご存じの通り、当社はFrontBridge Technologiesという企業を買収し、同社が提供するバックエンドのサービスをMicrosoft Exchangeに組み込みました。簡単にいうと、これはスパムが顧客のExchange Serverのファイアウォールに到達する前に除去するサービスです。これも、企業向けの「ソフトウェア+サービス」の一例です。
業務用アプリケーションの場合、企業の規模によって求められるものは違いますし、社内で運用したいものと、サービスとして利用したいものとでは意思決定も変わってきます。
ここでは(17日のCEO Summitで行われた)Virtual Earthのデモと、マッシュアップの概念についてお話ししたいと思います。British Petroleum(BP)のケーススタディでは、ある非常に重要な業務用アプリケーションが紹介されました。BPはこのアプリケーションを使って、海上油井基地のあるメキシコ湾の天候パターンを観察し、それが自社の経営上の意思決定にどのような影響を与えるかを検討しています。
(BPは)当社のサーバで運用されているVirtual Earth技術を利用したサービスと、自社サーバで運用している複数の技術を組み合わせることで、自社のニーズに合ったマッシュアップアプリケーションを開発しました。今後はこのようなアプリケーションが増えていくと思います。
Windows Liveには2つの側面があります。そのひとつは、メッセージング、コミュニケーション、ストレージ、そしてアイデンティティのすべてにおいて、シームレスなユーザー経験を提供することです。もうひとつはWindows Liveのプラットフォームです。われわれはインターネット上に、世界で最も大きく、拡張性の高い、プログラミング可能なプラットフォームを構築する予定です。
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