「今後の鍵は携帯電話のセキュリティ」:マカフィーCEO、戦略を語る - (page 3)

Ong Boon Kiat(CNETAsia)2004年10月07日 10時00分

--3G端末がPCの場合と同じタイプのウイルスの標的になるとお考えですか。

 間違いありません。3G端末もまたインターネット対応機器に過ぎませんから。人々が3G端末を使って行なっているのは、株価のチェックやメールなどです。そして、いずれPC用ウイルスに攻撃されます。

--3G携帯電話保護サービス市場の規模はどの程度まで拡大しますか。

 巨大な市場になります。すでに多くの人々が、向こう数年間の3G携帯電話市場の成長を予測していますが、仮にそれらの予測が半分しか当たらなくても、同市場が巨大市場になることは間違いありません。現在、NTTドコモが日本で抱えるユーザー数は3900万人に上ります。まず、その事実を考えてみてください。しかも、それは市場のごく一部に過ぎません。他の3G携帯電話メーカーやサービスプロバイダも我々の製品に強い関心を示しています。

--御社はVoIP(voice over IP)の保護にも取り組んでいらっしゃいますね。

 その通りです。VoIP保護も巨大市場です。ニューヨーク行きの飛行機の中で読んだNew York Timesに、ウイルスや外部からの攻撃が原因で、多くの企業のVoIPインフラが不通になったことがあるとの記事が載っていました。それがきっかけで、我々はVoIPを次の大きな攻撃目標と考え始めたのです。

--それはSamenukさんにとっては意外なことでしたか。

 いいえ。繰り返しになりますが、VoIP電話はインターネット対応電話ですから、VoIP環境に対してPCと同様の攻撃が行なわれても全く不思議ではありません。

--アジアにおけるMcAfeeのこれまでの業績はいかがですか。

 アジア太平洋地域は我々が最も急速に業績を伸ばしている地域の1つです。第2四半期のMcAfeeの売上増加率を見ると、全世界では22%だったのに対し、アジア太平洋地域では50%でした。特定地域の売上増加率は発表しませんが、今から2004年末までのアジア太平洋地域における業績の伸び率は同時期の事業全体の業績の伸び率を上回ると考えています。これまで我々の新技術や、IntruShieldなどの新しい攻撃阻止用アプライアンスは、比較的早期にアジア太平洋地域の国々で導入されてきました。

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