BEA、成長の痛みをどう乗り越えるか - (page 4)

Martin LaMonica(CNET News.com)2004年06月03日 10時00分

--BEAは、自然な成長を目指すよりも、他社の買収を検討すべきだと私に語ったアナリストがいます。

 企業買収については常に前向きに検討しています。実際に、1998年以来延べ30数社を買収しましたから、1年に5、6社というペースになるでしょう。複数のアナリストがこれを「魔法のような企業買収」と呼んでいます。彼らはわれわれを指して、「次のWebLogicとなるのは、どの企業か」と考えています。WebLogicは別に魔法のような買収ではありませんでした。買収を通して、われわれがWebLogicを作り上げていったのです。

 他社の買収に関しては、別に大企業は対象にしないとか、反対に小さな企業は狙わないとかいうことはありません。ただし、私が重視しているのは、ライセンス数を伸ばすことで株主価値を増やせるかどうかという点です。世間にはハズレもたくさんあります。どこかの企業を買収しても、結局何にもならなかったという可能性もあります。ほとんどの企業買収が失敗に終わっています。

--たとえばQuicksilver(メッセージング用統合ソフトウェア)のような新製品を投入したのは、BEAの製品を多角化するためですか。

 目的は多角化ではなく、ラインナップの穴を埋めることです。われわれ程度の規模になると、単に製品を売るというやり方はもはや通用しません。製品とともに、それが実現するビジョンも売り込まなくてはならないのです。偶然に任せるわけにはいきません。「しかしこれがSOAです。SOAは単なるアプリケーションサーバのことです」と言いながら、これまで通りアプリケーションサーバを売り続けることはできません。われわれはSOAに十分な中身を持たせて、みんなが「そうか、SOAとはこういうものだったのか」と言わせるようにしなくてはなりません。

 デスクトップ分野でのMicrosoftも同じことです。彼らは、新しいソフトウェアに十分な機能を持たせて、ユーザーがそれを使い始めた瞬間から、生産性が上がるようにしなくてはなりません。われわれもSOAで同じことをする必要があります。

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