最終更新時刻:2008年7月25日(金) 21時03分

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仮想コミュニティ空間を狙うダレットが目指す先とは? ダレット代表取締役社長 稲船敬二氏 インタビュー

鬼頭世浪(編集部)

2008/02/27 21:17  

--ダレットワールドは、低スペックで稼働するということをお聞きしましたが、 最低動作環境を拝見する限り、かなり低く設定してありますよね? 実際対象のPCで機動すると、かなり厳しい部分がある思います。逆に推奨または、敢えて低スペックにこだわる理由をお聞かせ願えますか?

稲船氏: いかに動作スペックを下げていけるかというところは、今も努力中していまして、できる限り低スペックで快適に動作するよう弊社では努力しています。
 現状、店舗に出ているPCなどのスペックであれば快適に稼働しますが、私としてはクライアントプログラムのブラッシュアップは現在も必要だと思っています。
 逃げるような言葉になってしまいますが、ダレットワールドは今のために作っている部分は薄いです。

--会社としては、収益や様々な観点から2〜3年先を目途に考えますよね。

稲船氏:そうですね。5年先に皆様が楽しめるように考えてなります。ゲームの制作もそうですが、今年に企画を出して、年内に発売といったことは考えて作られませんしね。企画も含めると3年、または5年先を考えて作っていると思います。
 ダレットワールドに関しては、企画段階が3年前ではありませんが、現在のプロジェクトとしては、5年から10年先に対してどう取り組んでいくかということだと思っています。
 またPCスペックというよりは、どういうユーザーが馴染めるかだと思っており、今現在、PCに親しんでいるコミュニティに入ってこれる人や、Blogなどもまだ触ったことがない人もいますし、たとえば今10歳の子は15歳になりますし、15歳の子は20歳になりますよね。
 そういう時間の流れを考えると、フル3Dのクライアントを作るよりも色褪せないアニメのようなものが適切だと思い、アバターは2Dライクなものになっています。

--確かにアニメは今でも2Dで表現されており、技術の発展により時折3D技術を使用していますが、基本的な部分は2Dで表現されていますよね。

稲船氏:ええ。ダレットワールドも、大袈裟になりますが、ドラえもんのようなものとして親しんでもらいたいです。
 3Dでの表現が進化している今ですが、ドラえもんがフル3Dになったら、違和感がありますよね。あれはセルアニメという文化が成り立っているからだと思うんです。
 ですので、ダレットワールドのアバターはセンスを全面に出したという結果になりました。
 また平面であることで、たとえば、アパレルブランドなどとの制作期間を踏まえたコラボレーションもスムーズに行えます。
 企業が参入した時に「では、このアバターアイテムが完成するのは1年後です」では意味がないわけです。
 アパレルさんでしたら、春物商品は春に売りたいですよね。これが3か月以上もかかってしまったら季節も変わってしまい、旬から外れてしまいます。現実の商品をターゲットにした場合は、早さも大事なわけです。
 技術面もそうですが、ダレットワールドの開発コンセプト部分にも開発面でのスムーズさといった要因があり、これらも加味することで、現在のアバターとなったわけです。

--クライアントのダウンロードはかなり時間がかかってしまいましたね。 クライアントは今後DISCなどで配布される予定はありますか?

稲船氏:当然あります。クライアントは、最初はインストールや起動といった実行形式ではないものでチャレンジをしたかったのですが、現状はまだ無理でした。
 理想でいえば軽いクライアントであるならダウンロードも長い部分もありますしね。
 DISC配布に関しては、現在、配布する場所なども検討していますので、近々発表できると思います。

-- 話はそれますが、東京ゲームショウで、カプコンブースのコンパニオンさんたちが着ているコスチュームは稲船さんがデザインしているとお聞きしました。
 たとえば、ダレットワールドでそれらのコスチュームや、稲船デザインのアバターアイテムなど出店される予定などはございますか?

稲船氏:よく知ってますね(笑)。個人的には、私はデザイナーとしてアバターショップを開こうという夢を持っています。
 私としては予定としているのですが、実際に開発に組み込んでもらえるかが問題ですね。
 ダレットワールドには、商品が売れると、その制作者にダレポが入ってくる仕組みもありますので、たまったダレポで街の中に豪邸を建てたいですね。

--ほかにもゲームでは、ロストプラネットなどではカプコンの開発室がステージに登場したりしていましたよね。ダレットワールド内にもカプコン本社を探索できるようなことはあったりしますか?
 たとえば社内に入ると稲船さんが仕事をしていたり、怒っていたりとか。

稲船氏:ありえるとは思いますよ。ダレットワールドでカプコンの社内を探索できたり、バイオハザードや新作タイトルの制作現場が見られたりすると面白いかもしれませんね。

--今までのアイデアが詰め込まれ、面白そうなことにチャレンジするカプコンと、そのチャレンジができそうなダレットワールドということでユーザーに好感を持たれそうな期待が持てますよね。

稲船氏:ええ、なぜカプコンがダレットを起こしたかというと、いかに冗談を本気にできるかという部分があります。
 普通は酒の席などで出てくる冗談めいた意見が、実装されるようなことができるのは、うちしかできないと思いますし、それができるのはダレットワールドだということだと思います。
 安直に何か大きな仕掛けを用意していますというよりも、カプコンらしさなどでもコミュニティの種としてユーザーの皆さんにお届けできるのではないかと思っています。

--コミュニティの種を探しつつ、それ実装するということですね。

稲船氏:カプコンらしさを出す部分で、生真面目にやるつもりはまったくありませんね。どこまで悪ふざけできるかというところですね。

--それは社長としては問題発言になりませんか?

稲船氏:ですから私が社長なんですよ。カプコンの一部門ではできなかったことが、社長がOKといえば、通るというダレットだからこそできることだと思っています。
 当然、ビジネスの部分を考えながら、面白いことをやっていきたいなと思っていますし、たぶんダレットの求める面白さというのは、ユーザーのみなさんも、数年先のユーザーの方も求める部分だと思っています。

--常に遊び心を忘れないような姿勢ということですね。

稲船氏:そうですね。バイオハザードでも豆腐を出したりとか、そういう悪ふざけができる会社なので、ダレットでもそれ以上にできるようにしています。
 カプコンだけでもなく、任天堂さんからOKをいただければマリオも出してみたいですね。そういうコラボレーションもあってもいいかと思っています。

--コラボレーションという部分ではKONAMIさんのボクらの太陽と流星のロックマンのコラボレーションなどもありましたしね。

稲船氏:そうですね。賛同していただければゲストとして置かせていただければいいなと思っています。

--先ほどの話に近いですが、稲船ショップの隣に小島ショップができたりとショッピングモールのようになったらすごいですよね。

稲船氏:小島ショップに行列ができて、うちは閑古鳥みたいな。でも、そういうことであってもコミュニティの種として機能してくれれば、それはそれで、あってもいいことだと思います。

--実装されている部分では、CBT時にロックマンのアバターはよく見かけましたね。町の階段のところでサングラスをかけてやさぐれていたロックマンもいましたが。

稲船氏:いましたね(笑)。ユーザーの皆さんには、我々が想像していた以上のことをやっていってほしいですね。
 ダレットは現在30人前後の従業員が在籍していますので、やはり多数のユーザーが遊ばれる部分では想定できないような遊び方もされると期待しております。

-- バグで発見されたけど、面白い機能だから残してなんてあったら楽しい部分でありますよね。

稲船氏:そうですね。そういうのも面白いですね。今後は町も広がっていきますが、ユーザーに求められるような町づくりをしていきたいです。
 とはいえ、現実にあるような町を作ってしまうと義務感のようなものが生まれてしまいます。そういったものは縛りが発生して面白みに欠けると思うんです。
 たとえば、東京を作るといった計画をしてしまうと、有名な箇所だけ作ればいいわけではないですよね。マイナーな場所も作らなければユーザーの皆さんも納得してくれないと思うんです。

--そういう意味では、たとえばプラザカプコンなどは実装していく部分ではアイデアとしていいと思いますが。

稲船氏:ええ、当然プラザカプコンなども実装は予定しています。プラザカプコンだけではなくセガさんのゲームセンターがあってもいいと思います。
 プラザカプコンはダメだな、ゲームセンターはやっぱりセガのほうがいいなと言われるようなほうがいいですね。いい競争相手がいることで、店内のレイアウトやロゴを変えたりチャレンジができるうえ、好評であれば現実の店舗でも実施できますしね。

--実店舗では余計な法律も気にせずできますしね。

稲船氏:ええ。現実では必要以上に費用がかかってしまうチャレンジという部分も、ダレットワールドであれば少ないリスクで可能です。

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