鬼頭世浪(編集部)
2008/01/08 13:07
ロストオデッセイは、「ファイナルファンタジー」の生みの親である坂口博信氏を筆頭に、キャラクターデザインには「スラムダンク」「バガボンド」を代表作に持つ漫画家の井上雄彦氏、ゲーム中のサブシナリオとなる「千の夢」には直木賞受賞作家の重松清氏、音楽からジングルに至るまでの曲を植松伸夫氏が担当といった豪華キャストを筆頭に多くのスタッフによって制作されている作品だ。
ゲームのストーリーは1000年を生き続ける朽ちることのない不老不死の肉体を持った主人公、カイムを中心に進んでいく。
プレイヤーは、カイムをはじめとする主要キャラクターを操作し、不死者たちの出生の謎や、世界を手に入れんがために画策する黒幕を倒すたに世界を旅していく。
戦闘はオーソドックスなターン制に戦略性を入れたアクセントがある
「ロストオデッセイ」のゲームシステムは、オーソドックスなRPG同様、キャラクターのレベルアップやスキルの習得を経て強敵を倒していく。
戦闘の特徴であるエイムリングシステムは、物理攻撃を仕掛ける時に現れるリングと敵に重なったリングのピントをタイミングよく合わせることで3段階の効果を得られるというもの。
このシステムをうまく利用することで、戦闘の進行が比較的スムーズに行えるようになり、Perfectを出すことで大ダメージを与え、場合によっては敵を一撃で倒すなどといった要素が非常に楽しい。
魔法は、エイムリングシステムに左右されず、属性関係のみによって影響される。本作では火、水、土、風といった属性が存在し、火は水に弱く土は風に弱いなどといった相性関係がある。
また強力な魔法ほど詠唱時間が長く、キャラクターによっては、3ターンほど詠唱状態になる魔法もある。
そのため回復魔法も、詠唱時間を考慮に入れて詠唱する必要があり、ボス戦闘などでは、あらかじめ回復役に魔法を詠唱させておくといった戦略性も必要だ。
そのほかにも戦闘中にはGCと呼ばれるステータスがあり、前衛が後衛を守っている状態を表す数値とのことで、GCの数値が高ければ後衛は全くといっていいほどダメージを受けない。
各キャラクターが使用できるスキルには、パッシブスキルとアクティブスキルの2タイプが用意されており、パッシブスキルは通常者であれば覚えているものを、不死者であれば該当スキルをセットすることで効果を発揮し、アクティブスキルは戦闘中に使用することで効果を発揮する。
アクティブスキルの多くは敵からアイテムをぬすむ、詠唱時間の短縮、防御力無視ダメージなど付加価値的なものが多く、使用可能魔法ランクや連続魔法、属性強化など、常時効果を発揮するパッシブスキルに比べてしまうと見劣りするものが多く、合理的に考えた場合、不死者たちに装備させるスキルがパッシブスキルに偏りがちになってしまうあたりは残念だ。とはいえ、スキルリンクによって不死者がひとつのスキルを覚えるまで、それほど戦闘回数を重ねることが必要もなく、スムーズに新しいスキルを覚えていける部分は非常にありがたい。
なお、RPGではありがちな“たたかう”を連打して経験値を稼ぐのが好きな人には、このエイムリングシステムが不満に感じる部分になってしまう可能性はあるかもしれない。これらの要素を踏まえ、戦闘を楽しむと非常によくできた戦闘システムになっているのではないだろうか。
出番のないキャラクターがいない点は好印象
ロストオデッセイの世界では、主人公のカイムをはじめ、セス、ヤンセンなど、本作では9人の仲間が存在する。
戦闘に参加できるのは、そのうち5人までとなるが、強制パートを除いた部分では自由にパーティを編成することが可能だ。
オーソドックスなRPGでは、鉄板キャラクターによる固定パーティになりがちだが、本作の場合、ストーリー中盤から仲間になるセド、トルタンも非常に魅力的なスキルを数多く持っており、彼らを育てながら新しいスキルを覚えていくことで、不死者たちはますます強力になっていくため、育成部分でも非常に楽しめる。
ある程度は装備するリングや個別の習得スキルに影響されてしまうが、スキルリンクによって、各通常キャラクターが持つスキルを不死者が覚え、それらを組み合わせを考えるのも楽しく、通常者からほぼすべてのユニークスキルを覚えた不死者たちは文字通り無敵に近くなる。
極限までキャラクターを強くしたい人であれば各キャラクターを育てるやりこみ要素としては嬉しい部分ではないだろうか。
ちなみにストーリー終盤でかなり強力な敵が出てくるエリアがあるが、筆者の場合、不死者たちはダメージを受けないほど強力になってしまった反面、通常者は大ダメージを食らい即死するといったバランスにギャップが生じてしまい、通常者を気遣いながら戦わなければいけなくなってしまった。
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