闇崎ハヤオ
2007/07/02 22:30
とうとう発売された人気ボードゲーム「いただきストリート(いたスト)」シリーズの最新作「いただきストリートDS」!
さっそく、「ツアーモード」で夜を徹して遊び込んだり、友達と対戦で白熱したゲームを楽しんでいるプレイヤーも多いことだろう。
今回は、その「いただきストリートDS」について、基本的なゲーム内容や1人用の各要素を中心にレビューを行っていきたい。
基本的なゲームシステムは「サイコロを振ってマスを進み、一定の金額を稼いで銀行に戻った人が勝ち」と、いつもの「いたスト」から大きな変化はない。
実際、「いたスト」の基本システムはかなり完成度が高く、これ以上いじる必要がないのもまた事実。経験者にとってはむしろ、今まで培った技術を新しいマップで遺憾なく発揮できるのではないかと思う。
本作では、その完成されたゲーム性に加え、「スーパマリオ」と「ドラゴンクエスト」の二大名作シリーズのキャラクターが華を添える豪華な内容が特徴だ。
両シリーズから厳選された20人を越えるキャラクターが登場するが、それぞれ「株を使って豪快に資産上昇を狙うアリーナ」や、「悪どい取引や嫌がらせを得意とするワリオ」、「すべての戦術をバランス良く使うマリオ」など、戦術の面でも実に特徴を持った“いたストプレイヤー”に仕上がっている。
さらに、各キャラクターにはシチュエーションに応じたセリフが豊富に用意されていて、一緒に遊んでいて心が和むことうけあいである。こういった多彩なリアクションが、長時間一人でプレイしていても飽きを感じさせない大きな要因になっている。
操作に関しては、DSのゲームでありながらタッチペンをほぼ使わない操作方式になっていたのは正直意外だった。しかし、元々操作系がシンプルなゲームだけあって、ゲーム中で不便に感じることはほとんどない。
ゲームの進行自体もイラストを使ったメニュー形式で分かりやすいし、ヘルプ機能も付いているので迷うこともない。
実に快適で、文句の付けどころがない……と言いたいところだが、複雑な分岐に差し掛かった時、自分が到着できるマスが分からずに迷ったことが何回かあった。
もちろん、仮に移動してやり直す……ということは可能なのだが、その点だけはやや面倒に感じた。しかし、それ以外の点においては実に快適で遊べるゲームに仕上がっている。
ゲームシステムや操作性だけでなく、ニンテンドーDSの限られた性能の中で「見やすさ」を最優先にしたグラフィックもまた素晴らしい。
各キャラクターのポリゴンモデルは個性を上手く表現しているし、自分の手番以外のキャラクターグラフィックが縮小されるのも、より画面を見やすくするための工夫だろう。
そして何より、ある意味ゲームの主役とも言える「マップ」において、最重要データである「数字」が最も目立つようにデザインされている点においては、その思い切りの良さに大いに感心した。
それでいて、細かい点まで書き込まれていた背景グラフィックではアニメーションがさりげなく仕込まれてたりと、ユーザーの視覚の妨げにならない範囲でこちらを楽しませてくれる。
そんなメリハリの利いたグラフィックは、まさに「匠の技」と言えよう!
そんなグラフィックに負けず劣らず、サウンドのクオリティも非常に高い。ほぼ全曲が「スーパーマリオ」および「ドラゴンクエスト」シリーズの楽曲であり、両シリーズを何作かプレイしたことがあるユーザーなら、懐かしい気分になるのは確実だ。
各楽曲は大幅なアレンジが施されている訳ではないが、なぜか「いたスト」の世界観に合っていて不思議な気持ちにさせられる。
特に「マリオカート」ステージで遊んでると「気分はレースゲームなのに遊んでるのはボードゲーム」という奇妙な感覚に陥ってしまって、なんとも楽しい。
また、ちょっとした効果音も各関連作品から引用されているのも嬉しいポイント。特に、レベルアップ時の音楽が「スーパマリオ」面か「ドラゴンクエスト」面かで変化する等の細かいコダワリは、ファンならずともグッと来るものがあるだろう。
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