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ライブ感豊かな厚みのある驚異的なサウンド

 では、まずは、ポップスから聴いてみよう。選んだのは山下達郎の久々の新曲『愛しているって言えなくたって』。余計なリバーブがほとんどついていないのが特徴的な録音です。曲の構成もシンプル。頭はキーボードとボーカルのみで進行。Bメロからベースとギターが入ってくる。単純だが、ひとつひとつの音をとても大切に、真っ正面から録音しているから意外に音そのものがよくわかる。

 まず頭の、キーボード。コードを抑えているだけなのにとても厚みがある音だ。左手のベースラインもしっかり鳴っている。ボーカルはリバーブがないのに、とても生っぽい芯がある。ドラムがフィルインしてくるときのタムの音にも重みがあり、そてもリアル。これはかなりスゴイヘッドホンだ。バランスが最高。このヘッドホンにしかないような独特の厚みがあるのだ。

 「ツインシステムユニット」ということで、聴く前には、やたら低音がもったりとする音なんじゃないかなと想像していた。でも、曇ったりこもったりせず、パワーを持ちながらも抜けのいい音が聴けるのがいい。

文言 フィット感がいいから、付けていて
気にならない。遮音性もかなり高い。

ジャズの管楽器の色気は最高

 中高音の部分で張りがある音が楽しめそうなので、管楽器系を聞きたいと思い、ど定番のマイルス・デイヴィス「So What」を聴いた。

 最初のハイハットの刻みからして気持ちいい。キラキラしながらもちゃんと厚みがあって、リアルな音になっている。

 マイルスのソロが始まると、トランペットの奥の唇の震えが聴こえてくるような生々しさが感じられる。これがカーボンナノチューブの効果なのか? 続く、コルトレーンのテナーサックスの底の深さ、リードの振動を感じるような厚みがあるのだ。艶っぽい色気を伝えてくれるから、音楽がどんどん楽しくなってくる。 キャノンボール・アダレイのアルトサックスでは、リバーブが掛かった音も太いので、その反響の具合がとてもよくわかる。スタジオの録音現場で聞いているかのような非常に生っぽい音だ。

ホールの広さを感じる実在感のある音

 音楽のパワーを伝える力はどうなのだろうと思い、交響曲を聴いてみた。こちらも定番のカルロス・クライバー指揮、ウィーン・フィルの5番。

 やはり、録音の現場を伝えてくれるような音。ホールの大きさが見渡せる感じだ。前面に押し出してくるような厚かましい音かも……と想像していたのだが、裏切られた。オケの全体を見渡せるバランスのよい音です。第1バイオリン、第2バイオリン、金管楽器、木管、それぞれのグループの音が、しっかり実在感のある厚みをもって鳴っている。それが、ホールの大きさを感じさせてくれるのかもしれない。まとまっていて非常にバランスがよいのです。これも気持ちいい。

 曲によっては、低域が出過ぎているかなと感じるかもしれないが、ダラ〜っとした低音ではなく、非常に引き締まった低音なので、私はとても好きだ。この力強さと厚みのあるサウンドは、ヘッドホンでは聴いたことのない独特の厚みがある音になっている。目の前で演奏しているようなライブ感がとてもあるのだ。「ツインシステムユニット」でしか出せない音であることは間違いない気がする。

 これからは、店頭などで体験できる機会もあると思うので、業界初の「ツインシステムユニット」の厚みのある音をぜひとも聞いてみてほしい。

製品スペック紹介
HA-FXT90 HA-FXT90

再生周波数帯域 : 8Hz〜25,000Hz
質量:6.8g(コード含まず)
コード:OFC約1.2 m(Y型)、φ3.5 mm 24金メッキL型ステレオミニプラグ付
付属品:シリコンイヤーピースS・M・L、コードキーパー、クリップ、キャリングケース

詳細はこちら

HA-FXT90LTD(数量限定) HA-FXT90LTD(数量限定)

再生周波数帯域 : 8Hz〜25,000Hz
質量:6.8g(コード含まず)
コード:OFC約1.2 m(Y型)、φ3.5 mm 24金メッキL型ステレオミニプラグ付
付属品:シリコンイヤーピースS・M・L、コードキーパー、クリップ、キャリングケース

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著者プロフィール

堀江大輔

テレビやレコーダー、ヘッドホンやオーディオ機器など、AV全般に精通したライター。オーディオ専門誌の編集から独立、フリーライターに。どれだけ楽しく使えるかという視点で商品を解説。難しい技術を猿でもわかるように、が信条。編集プロダクション、ディー・ファンク代表取締役。

提供:日本ビクター株式会社
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