最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

スパムメールが引き金となった自動車会社の個人情報漏洩事故。
「メール」が企業のコミュニケーションツールとして定着した昨今、企業は会社規模問わず、メールセキュリティ対策の見直しを迫られている。このような課題に株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報システムズ)は応えるという。今回は同社の技師 中谷忍氏にSaaSメールセキュリティサービス「メールセキュリティon-Demand」について話を伺った。

従来のスパムメール対策に潜むさまざまな課題

 近年になり、スパムメールは急激な増加を見せている。いまや世界中で送受信されるメールの大部分はスパムメールで占められており、その目的も従来の愉快犯的な行為から、金銭の不正取得を狙った犯罪へと移り、手口もより巧妙さを増している。その結果、スパムメールが原因で犯罪に巻き込まれるなど、企業が甚大な被害を受けるリスクもかつてないほど高まっている。

 こうした現実に対し、株式会社日立情報システムズの中谷忍氏は、「従来からメールのアーカイブデータの増大、社員の業務効率の低下、ネットワーク負荷の増大に起因する遅延などスパムメールの被害に悩まされる企業は少なくありませんでした。ですが、ここにきてスパムメールを送り付け、その対策代金として金銭の供出を迫る脅迫まがいの事件も発生しています。こうした被害に遭わないためにも、スパムメールのリスクを正しく認識するとともに、対策を徹底することが企業に強く求められています」と分析する。


「スパムメールは業務を遅らせるだけ」という理解はすでに古い。新しい脅威の実態を理解すべし。

 こうした事態に対応するため、これまで多くの企業で各種アプライアンス機器やISPなどが提供するセキュリティサービスの活用が進められてきた。だが、それらの利用にあたっては課題も少なくなかった。 例えば、アプライアンス機器は導入にあたっては当然、イニシャルコストを負担しなくてはならない。しかも、より高い処理能力を求める場合にはアプライアンス機器の増設が必要となる。もちろん設定作業や運用も自社で行わねばならず、そのためのスキルもIT担当者には求められる。それらのインフラ整備費、運用コストは確実に増加する。一方ISPが提供するサービスでは、ISPが大規模な攻撃を受けた場合、自社に直接の被害がなくてもネットワークの遅延といった影響を受ける可能性がある。その改善をISPに求めても、迅速な対応は期待しにくいのが現実だ。これらの従来のスパムメール対策の課題を踏まえ、企業がより安価かつ容易に、しかもシステム運用の手間に煩わされることなく強固なスパムメール対策に乗り出せるよう、日立情報システムズが今年2月から提供を開始したのが、SaaSのメールセキュリティサービス「メールセキュリティon-Demand」なのである。

データセンタ側でスパムメールをまとめて処理できるSaaSなら、
アプライアンス機器の管理や、導入時の設定作業といった手間から解放される。
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